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もう隠せぬ菅首相の無能外交。コミュ障ぶりに中国激怒、日米中の緊張は最高潮に=江守哲

内弁慶の菅首相。北朝鮮問題の進展は期待できない

菅首相は、記者団には強気だが、対米政策ではどうだろうか。これまでの菅首相の経歴から考えると、とても強気ではいられないだろう。

一方、今回の会談では、北朝鮮による日本人拉致問題について、日米が連携し、北朝鮮に即時解決を求めることを確認したという。いつまでこのようなごまかしをしているのだろうか。もはや決着済みであろう。

いまの拉致被害者は高齢になっている。時間が経つのを待っているのだろうか。恐らくそうであろう。そうなれば、なかったことにできる。いまさらこの問題を取り上げても仕方がないと考えているのだろう。

実際に決着しているのであれば、それはそれで仕方がない。しかし、これも公表されることはない。公表されれば、北朝鮮が何をしだすかわからない。このままにしておくのが賢明との判断なのだろう。

トランプ氏は興味本位でいろいろ仕掛けていたが、これもほぼ「趣味」の範囲である。何かをできるわけではない。事実を知って、実際には驚いたのではないだろうか。芝居をするのも大変だったであろう。

無論、大統領ではなくなった今も、真実を話すことできない。なかなか大変である。

それはともかく、菅首相は、1月に就任したバイデン大統領が対面で会談する初の外国の首脳となった。このことを大げさにマスコミは伝えているが、だからどうなのか。菅首相が自分に箔をつけるために訪米したに過ぎない。

菅首相「多国間の協力も重視」の虚構

さて、菅首相はワシントンにあるシンクタンクの戦略国際問題研究所(CSIS)主催のイベントでオンライン形式で講演している。そこでも、日本は日米同盟を強化する一方、多国間の協力も重視する旨の発言をしている。

そのうえで、東南アジア諸国連合(ASEAN)が、自由で開かれたインド太平洋への関心を高めるよう促したいとし、国軍が市民を弾圧するミャンマーや、国際社会がイスラム系少数民族の人権状況を懸念する新疆ウイグル自治区、民主化が後退する香港などについて、具体的行動を取るとしている。

発言するのは良いが、いったい何をするのか。あまりに適当である。

その一方で、中国とは安定して建設的な関係を築きたいとも発言している。ますます支離滅裂である。すでに正常な思考ができなくなっているように見える。

また講演では、北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党総書記と会う用意があると改めて表明している。勘違いしているのかわからないが、前述のような状況にあることを考えると、発言に重みもなければ現実味もない。早く北朝鮮問題はかたをつけるべきである。

中国と上手くやりたいなどを言っても、それは相手があったのことである。国際社会では、そのような甘い言葉は通用しない。

Next: 中国にサイバー攻撃を受ける日本。日米中問題は死活問題だ

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