副業で人気の職業「ライター」は本当に稼げるのか?
副業というと、どうしても「片手間にやる仕事」というイメージがあるため、気軽に始められる仕事を選ぼうとする人が多い傾向にあります。
その一例として、ライターがあります。ライターは、場所や時間に制約されず、余計な費用もかからないことから、副業として人気があります。
私の知り合いで、副業としてライターを始め、個人事業主として独立したUさんがいます。実はUさんは、サラリーマン時代は接客業をしていて、文章を仕事にしたことはありませんでした。
Uさんがライターの仕事をするようになったのは、知り合いの中小零細企業の社長から、「ブログを書いてみないか?」と言われたことが始まりでした。
Uさんは、もともと社長の会社の商品のユーザーであり、商品の良さを知っていたことと、商品について、何度かメールでやり取りしたことをきっかけに、社長に筆力を見込まれたようでした。
成り行きで副業ライターを始めたUさんですが、「最初は書くだけでも大変だった」といいます。それで、文章の冒頭に挿入する一般ニュースの部分だけでも、誰かに書いてもらえないかと考え、数年前に、クラウドソーシングで文章の一部外注を試みたことがありました。
しかし「そこは、マッチングサイトとは名ばかりだった」とUさんは言います。
サイト内は、仕事の発注者に比べて、受注希望者のほうが圧倒的に多く、少ない仕事を奪い合っている有様。そのため、中には1文字1円以下で仕事を受けている人もいたようでした(文字単価は、人によって大きく異なります)。
しかも、サイト側の手数料を抜かれるのは、仕事を受けている側の報酬からです。金額は、だいたい報酬の1~2割を抜かれていたそうです(これは数年前の話であり、今は改善されているかもしれないとのこと)。
いずれにせよ「人気の職業」ということは、それだけライバルが多い、ということでもあります。ライターは、基本は誰でもできる仕事ですから、供給過多になりやすく、どうしても比べられ、安く買い叩かれることが多いのです。
競争の激しい職業で成功するには?
競争の激しい職業で、Uさんのように独立してやっていけるようになるにはどうしたらいいのでしょうか?
Uさんは、「それは顧客から『あなたにお願いしたい』と言われること」だと言います。個人指名されれば、そもそも比較されることもないので、世の中にライターが何人いようが、関係なくなります。
今、Uさんの顧客は、すべて紹介です。
サラリーマンの方で、「仕事とプライベートは別」と思っている人は多いでしょう。しかし個人事業の基本は、身内から広げていくことです。お互いを知っていて、信頼関係があることをベースに、サービスを波紋のように広げていくこと。これが、もっとも軌道に乗りやすい個人事業主のビジネスの始め方なのです。
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