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自分や家族が「大地震に遭遇する確率」を計算する方法=吉田繁治

活断層型と海溝型、それぞれの地震周期

活断層型の一般的な地震周期は長く、数千年〜数万年

わが国には、全国の地下に、2000の活断層があります。活断層型の地震は、特定の地域では、M8級の大地震が、数千年〜数万年の周期で繰り返されます。

1か所で6000年の周期とすれば、全国2000か所ですから、3年に一度の確率で、全国のどこかで直下型の大地震が起こります。しかし、それがどこかは予測できない。

30年内に0.9%とされていた布田川活断層の大地震

熊本県の布田川(ふたがわ)活断層でM7級の大地震が、30年以内に起こる確率はわずか0.9%とされていました(政府)。阪神淡路大震災の確率が30年内で8%でしたから、高いものではありませんでした。。

布田川(ふたがわ)活断層から拡大した九州中部では、M6.8級の地震が起こる確率は18〜27%とされていました。地域を広く見れば、当然に、発生確率は上がります。

30年内に0.9%という、確率とは言えないような低いものでも「大地震は起こる」ということです。

海溝型(海洋プレート型)の地震周期は短く、100〜200年

海溝型(海洋プレート型)でのM8級は100年から200年の周期をもつとされています。海洋プレートが5mから20mずれたとき、起こるようです。

内閣府は、海溝型の東北地方太平洋沖地震以来、強く注目されている南海トラフ(海溝)で、M8〜M9クラスの地震が起こるのは、30年以内で60〜70%と見ていることを発表しています。

「来る」と言われ続けている南海トラフの地震周期は?

海溝型である「南海トラフの大地震」の周期は88.2年とされます。これを原因とする、過去の大地震は、終戦直後だった70年前の「昭和南海地震」でした(1946年)。高知県と和歌山県を中心に、地震と最大の地域では15メートル級の津波により、大きな被害をもたらしています。

この南海トラフは、伊豆半島から静岡県、愛知県、三重県、和歌山県沖を経て、四国の高知県の海洋に至ります。

補足:地震規模「マグニチュード」と「震度」の意味

マグニチュードの意味

なお、地震のエネルギー全体を表すマグニチュード(M)は1つ上がるごとに31.6倍です。M5に対して、M6は31.6倍、M7は998倍、M8は3万1554倍、M9は100万倍の岩盤が揺れるエネルギーです。

震度の意味

震度は地上の揺れの強さです。

震度3:屋内にいる人が、揺れに気が付く。不安定なものが揺れる。
震度4:電灯などが大きく揺れ、座りの悪い置物などが倒れる。
震度5:家具が倒れ、人は恐怖をおぼえ、モノにつかまらないと歩けない。
震度6:立っているのが困難。木造の建物の30%くらいが壊れる
震度7:木造住宅の30%以上が壊れて、耐震性の低い鉄筋コックリートの建物では倒壊が増える。

Next: 全国に2000か所ある活断層それぞれの地震発生確率リスト

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