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金相場は再び上昇、2000ドル回復は目前か。今から買いたい投資家に有効な戦略は?=江守哲

緩和的な政策とインフレで、金はますます上がりやすくなる

BofAが21日に公表した週間資金フロー調査によると、投資家は物価上昇に備えたほか、金利上昇観測の影響を受けやすいテック株のファンドから資金を引き揚げている。BofAの5月ファンドマネジャー調査によると、投資家はテック株に対するオーバーウエートポジションを3年ぶりの低水準まで引き下げている。5月19日までの週は、テック株ファンドから18年12月以来の大きさとなる11億ドルが流出し、金ファンドには13億ドルが流入した。

また、米物価連動債(TIPS)ファンドには20億ドルが流入し、24週間で最大となった。前週も19億ドルが流入していた。新型コロナウイルス流行を背景とする前例のない景気刺激措置は今やインフレ懸念を引き起こしており、BofAの調査では、市場にとって最大のテールリスクはインフレと位置付けられている。このように、投資家には徐々にではあるが、インフレの備えを進め始めているものが出てきている。

米国債利回りが現状水準にとどまるようであれば、投資家が金を選択する可能性がさらに高まるだろう。米10年債利回りが抑制されるようであれば、無利子の金を保有する機会費用が低下することになる。インフレに関するFRBの姿勢は変わらないだろう。FOMC議事要旨では、テーパリングに関する議論の開始について触れられていたが、それは当然であろう。しかし、利上げはまだ相当先になる。緩和的な政策とインフレで、金はますます上がりやすくなるだろう。

金相場は重要なポイントだった1,850ドルを上抜けている。これまでインフレをまったく懸念ぜず、金を安値で手放し続けてきた株式投資家も、徐々に金に目を向けざるを得なくなろう。安いときに仕込むことが重要であることを繰り返し指摘してきたが、その機会を逃すだけでなく、売却していた投資家は少なくない。

このように、安値で買いそびれた投資家は世界に多く存在する。そのような投資家が買い始めれば、さらに金相場の水準を切り上がっていきそうである。

インフレへの対処が必要

結果的に、今回もインドと中国のバーゲンハンティングが成功したということになりそうである。その中には、一部の日本の投資家もいるだろう。これらのアジア勢は安いときに金を買うバーゲンハンターである。

一方、欧米の投資家・投機家はトレンドフォローでの買いを好む傾向がある。したがって、価格が上げてくると買いが入ってくる。彼らの買いが水準を押し上げてくれるのだから、ありがたい存在である。

いずれにしても、長期的にはインフレへの対処をできるだけ早く行うことが肝要である。また、金投資は株式投資のヘッジであることを忘れないことである。

長期的に積み立てで、ゆっくりと買っていく方針を継続したいと考える。

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本記事は『江守哲の「投資の哲人」〜ヘッジファンド投資戦略のすべて』2021年5月24日号の一部抜粋です。全文にご興味をお持ちの方は、バックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。本記事で割愛した米国市場日本株、為替原油ほか各市場の詳細な分析もすぐ読めます。

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江守哲の「投資の哲人」〜ヘッジファンド投資戦略のすべて』(2021年5月24日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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株式・為替・コモディティなどの独自の市場分析を踏まえ、常識・定説とは異なる投資戦略の考え方を読者と共有したいと思います。グローバル投資家やヘッジファンドの投資戦略の構築プロセスなどについてもお話します。さらに商社出身でコモディティの現物取引にも従事していた経験や、幅広い人脈から、面白いネタや裏話もご披露します。またマーケット関連だけでなく、野球を中心にスポーツネタやマーケットと野球・スポーツの共通性などについても触れてみたいと思います。

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