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指数はこう着、メルカリなど個別物色で対応か

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 24日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開が続きそうである。23日の米国市場はNYダウが71ドル安となる一方で、ナスダックは18ドル高とまちまちの展開。連邦準備制度理事会(FRB)が当面、大規模緩和を維持するとの期待感から買い先行で始まった。ただし、金利の上昇も限定的となるとの見方を背景に、景気循環株からハイテク株への投資資金の移行が再燃しNYダウは下げに転じている。一方でハイテク株が買われており、小幅ながらナスダックは連日で最高値を更新。シカゴ日経225先物清算値は大阪比90円安の28720円。円相場は1ドル110円90銭辺りで推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売り優勢の展開になりそうだ。ただし、米国では景気敏感株からハイテク株へのローテーションの動きを見せていることから、指数インパクトの大きい値がさハイテク株には下支えとして意識されやすく、日経平均の底堅さに繋がる可能性はある。また、円相場は1ドル111円に乗せる場面も見られており、円安基調によりトヨタ<7203>など輸出関連への物色に向かわせやすい。

 もっとも、薄商いの状況は変わらず、昨日の東証1部の売買高は4営業日ぶりに10億株を割り込んでいる。物色の中心は先物主導のインデックスに絡んだ商いになりやすく、前日の29000円乗せで利益確定の動きも意識されやすいところであろう。また、ソフトバンクG<9984>の株主総会を受けた市場の反応やADR市場で弱い値動きを見せていたファーストリテ<9983>などの動き次第では日経平均の方向性を左右させてくる可能性もあるため、見極めたいところだ。

 物色の流れとして、指数は全体としてこう着感が強まると考えられるものの、米国同様のローテーションを見せてくるようであれば、ハイテク株などは押し目狙いのスタンスとなろう。また、個人主体の中小型株などでの短期的な値幅取り狙いの動きに。もっとも、連日でIPOがあることから資金は分散しており、中核となる銘柄は定めづらい。その点では本日のところでは、決算を受けたメルカリ<4385>などには短期資金が集中しやすいだろう。
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