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タナベ経営 Research Memo(9):総還元性向50%を目指す、2021年9月末に1:2の株式分割を予定

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■株主還元策

タナベ経営<9644>は新中期経営計画のなかで、新たな株主還元方針についても明らかにしている。従前は配当性向で60%を目安に、業績等を勘案しながら安定的かつ積極的な配当を実施(20/3期までは8期連続増配を実施)してきたが、2022年3月期以降は、総還元性向で50%を目安に積極的な株主還元を実施していく方針とした。また、株式流動性を向上させ投資家層の拡大を図ることを目的に、2021年9月末に1:2の株式分割を実施する予定となっている。

2022年3月期の1株当たり配当金は株式分割後ベースで前期比1.5円増配の23.0円(配当性向69.5%)を予定している。今後配当性向が50%を下回った場合には、増配または自己株式取得等を実施していくことになる。なお、株主優待制度については廃止することを発表している。株主還元については、持株数に応じた配当金や自己株式取得で行うことが適切と判断したためだ。



■情報セキュリティ対策

同社はインターネットを使って会員各社や提携先金融機関等に対し、各種の経営情報を提供している。情報セキュリティ対策として、想定されるシステム障害に対して、ファイアウォール等による外部アクセス制御や監視・認証機能の強化、ウイルスチェック、データのバックアップ、ミラーサーバーの構築などの対応策と障害時の復旧体制を構築している。また、顧客情報管理についても、情報漏えい防止策として社内の情報管理体制をハードウェア、ソフトウェア両面から厳しく整備すると同時に、社員への啓発、意識向上の活動に取り組んでいる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)


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