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今日の為替市場ポイント:欧米株安を警戒してリスク回避の円買い継続の可能性

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20日のドル・円は、東京市場では110円04銭から109円73銭まで下落。欧米市場では、109円77銭から109円32銭まで下落し、109円38銭で取引終了。本日21日のドル・円は主に109円台で推移か。欧米株安を意識してリスク回避的な円買いは継続する可能性がある。

20日のニューヨーク市場では、中国の不動産開発大手の中国恒大集団が債務不履行に陥るとの懸念が強まり、この影響は中国の銀行や保険会社だけでなく、世界経済にも波及するとの見方が広がった。中国発の金融不安を受けて米国株式は大幅安となり、安全資産である米国債の買いが活発となった。関係筋によると中国恒大集団は、9月23日に社債2本の利払い期日を迎える。今月15日時点で中国住宅都市農村建設省は、「中国恒大集団は9月20日が期限の利払いができない見込み」と主要銀行に通知していたことも一部で報じられている。

市場関係者の間からは「中国政府による救済は期待できない」との声が多く聞かれている。また、一部の市場関係者は、「中国は資本主義的な経済路線から以前の社会主義的な路線に回帰しつつあり、この過程で大企業の国有化も予想される」と指摘している。中国経済の先行き不安はさらに高まる可能性があることから、目先的にリスク選好的な為替取引はさらに縮小する可能性がある。


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