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19日の米国市場ダイジェスト:NYダウ236ドル安、景気後退懸念が重し

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■NY株式:NYダウ236ドル安、景気後退懸念が重し

米国株式市場は続落。ダウ平均は236.94ドル安の31253.13ドル、ナスダックは29.65ポイント安の11388.50で取引を終了した。冴えない企業決算に失望感が広がり、寄り付き後、下落。最新の地区連銀製造業景況指数や雇用、住宅関連指標が軒並み予想を下回り景気後退入り懸念が一段と強まり投資家心理が悪化、売りに拍車がかかった。セクター別では消費者サービスが小幅高、テクノロジー・ハード・機器が下落した。

会員制スーパーマーケットを運営するビージェーズ・ホールセール(BJ)は四半期決算で調整後1株利益が予想を上回ったほか、既存店売り上げも予想を上回り、買われた。百貨店のコールズ(KSS)は四半期決算の内容が大幅に予想を下回り、売り上げ見通しを下方修正したものの、身売りの可能性が増したため上昇。スポーツアパレルメーカーのアンダーアーマー(UAA)は最高経営責任者(CEO)が6月1日付で退任を発表、さらにアナリストの投資判断引き下げが嫌気され売られた。ネットワーク機器メーカーのシスコシステムズ(CSCO)は四半期決算で、ロシア、ウクライナ戦争や中国の都市封鎖が響き予想外の売り上げ減を発表し、下落。オートバイメーカーのハーレーダビッドソン(HOG)は部品の問題で2週間生産、出荷を差し止めると発表し、下落した。

廉価アパレルと家庭装飾品のブランドストア経営のロス・ストア(ROST)は取引終了後に第1四半期決算を発表。1株利益が予想を下回ったほか、第2四半期見通しも予想を下回ったため、時間外取引で売られている。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:低調な米国経済指標を受けてドル売り強まる

19日のニューヨーク外為市場でドル・円は、128円00銭から127円03銭まで下落したが、127円81銭で引けた。この日発表された米5月フィラデルフィア連銀製造業景況指数と4月中古住宅販売件数は市場予想を下回ったほか、先週分新規失業保険申請件数の増加や4月景気先行指数が予想外のマイナスに落ち込むなど、米経済指標の低調な結果を受けて、景気後退懸念が強まり、金利低下に伴うドル売りに拍車がかかった。リスク回避の円買いも観測された。

ユーロ・ドルは1.0517ドルから1.0607ドルまで上昇し、1.0583ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)の議事要旨や高官発言を受け、7月の利上げを織り込むユーロ買いが強まった。ユーロ・円は133円94銭から135円43銭まで上昇。ポンド・ドルは1.2411ドルから昇後、1.2525ドルまで上昇。ドル・スイスは0.9768フランから0.9697フランまで下落した。


■NY原油:反発で109.89ドル、米長期金利の低下を意識した買いが入る

NY原油先物7月限は反発(NYMEX原油7月限終値:109.89 ↑2.85)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は、前営業日比+2.85ドルの109.89ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは103.24ドル-110.16ドル。ニューヨーク市場の序盤にかけて103.24ドルまで下落したが、米長期金利の低下やユーロの反発を意識した買いが強まり、通常取引終了後の時間外取引で110.16ドルまで反発した。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  34.45ドル   -0.43ドル(-1.23%)
モルガン・スタンレー(MS) 79.96ドル   -0.73ドル(-0.90%)
ゴールドマン・サックス(GS)308.20ドル  +1.47ドル(+0.48%)
インテル(INTC)        42.01ドル   -0.34ドル(-0.80%)
アップル(AAPL)        137.35ドル  -3.47ドル(-2.46%)
アルファベット(GOOG)    2214.91ドル -33.11ドル(-1.47%)
フェイスブック(FB)     191.29ドル  -0.95ドル(-0.49%)
キャタピラー(CAT)      206.76ドル  -1.18ドル(-0.57%)
アルコア(AA)         62.05ドル   +1.54ドル(+2.55%)
ウォルマート(WMT)      119.07ドル  -3.36ドル(-2.74%)
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