fbpx

れいわ山本太郎氏「参院鞍替え」出馬は成功だったのか?投票前に考えたい国会議員の資質=原彰宏

国会議員に期待したいこと

国民生活に近い行政を論じるのは地方議員にふさわしく、国会議員は、地方を代表するのではなく、もっと大きな「日本国運営」を語るべきだと、国民生活を支える行政は地方議員の役目、国を代表する地位として他国と交渉する外交や日本の安全保障を担うのが国会議員だと、私は思います。

国民というよりも「住民」という表現がマッチすると思う地方行政では、住民により近い地方議員は庶民感覚や人柄などは必要なところもあると思いますが、国家を代表する国会議員が、必要以上な庶民感覚で国家運営することの是非は問われるように思います。

むしろ、敢えて国民にとっては厳しい判断も迫られることもあるように思えます。

それゆえ国会議員には、中立性とか公平性とか、いかに私利私欲を殺せるかという強いメンタルや、なにより使命感が強く求められるように思います。

国会議員が地方を代表するという立ち位置にも、個人的には疑問があります。

学校にはPTAという組織があります。広報委員、地区委員がいて、その統括に「役員」という組織があります。実際に児童や生徒に接するのは「広報委員」であり、地域見守り等の「地区委員」で、役員はあくまでもPTA役員回避の管理運営と学校を代表する組織に過ぎません。直接、児童や生徒のサポートをするわけではありません。他校との折衝、学校外部との折衝がPTA役員の仕事です。

直接国民と触れ合うのは地方議員で、国会議員は国民をサポートするための、企業の経済活動を支えるための、他国との交渉や自国の安全保障のために働くものなのです。

「税の管理・運営」が最も重い仕事

政治家が小さくなってきている…。

私利私欲なんて本当に政治家が小さくなった証拠です。政治家に“せこい”という感想を持たれるようでは、もうおしまいです。

国会議員の特権は「徴税権」です。税を取ることができるというのは絶大な権力です。その権力を与える政治家を選ぶのが「選挙」です。

選挙で選ばれた国会議員は、「税の管理・運営」が最も重い仕事であることを自覚する必要があります。

国民から「税金」という形で売上の一部をいただく権限を持っているわけで、かつ、その使い方を決めることができる権限を持っているのです。

税金を国民に配ることが仕事ではありません。ましてや私利私欲のために使うことが許されてよいはずがありません。

Next: その候補者は国民生活を「持続的に」豊かにするか?

1 2 3 4
いま読まれてます

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらXでMONEY VOICEをフォロー