与党の「黄金の3年間」と戦うために立ち上がった?
山本太郎代表が立候補する選挙区選びについては、以下が当初の見解でした。
- すでに擁立されているとこは除く
- 与党・野党もどきの議席をもぎ取る
- 選挙区差し替えは(今のところ)ない
「これから行われる危険性に対して、大きく警鐘を鳴らしブレーキになれるような勢力を拡大する必要がある。そういった思いで次の参議院選挙に立候補する必要があると判断しました」
山本太郎氏が東京選挙区から出馬することで、他の野党候補者が落選する可能性は大きくなります。結局は与党を利することにはならないのでしょうか。「黄金の3年間」と言われるものの危機感を野党勢力に持たせることになるのでしょうか…。
自勢力拡大が目的であるなら、ストレートにそのように発言をすればよいわけで、東京選挙区から出ることも、自らが当選しやすい場所だとはっきりと言えば良いことのように思えます。
れいわの公約は持続可能か?
政策においては、
・生活を守るためにお金を配る
・最低賃金を引き上げるために企業にお金を配る
・消費税を廃止して、増税で財源を求めないで国債をもっと発行する…
れいわ新選組の、衆議院選挙のときの公約でしたかね。
日銀が紙幣を刷って国債を大量に発行すれば国民にお金を配る事ができるのではないかという議論は、選挙公約を守るための財源確保として議論するのではなく、もっと丁寧に国民と会話すべき大きな重要な議題ではないでしょうかね…。
景気回復や賃金上昇が「一時的」ではなく「持続的」であることが重要だと思います。
選挙の前のポピュリズム政策に目を奪われるのではなく、「この国をどの方向に導きたいのか」という、大きな視点が必要になってきます。
最近の選挙では、目先のテクニックなり、細かい政策ばかりが論点となり、もっと大きな国の方向性やグランドのデザインなどの「国家間」が語られていないような気がします。
それは排外主義とか軍事力強化といった偏った話ではありません。国民の利益があって国家がある、国民の利益は、他国と平和的な関係を築いた上で成り立つものです。
国家感がもてはやされないのは、それだけ国民生活が大変で余裕が無いともいえるのかもしれません。
目先のポピュリズム政策に飛び付こうとしている状況は、やはり「危機的状況」と認識して、今何を解決しなければならないかという「本質」を、もっと冷静に見るべきなのですがね。