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前場に注目すべき3つのポイント~レーザーテックの決算反応に注目、ハイテク株の修正リバウンドに波及する可能性も~

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8日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。


■株式見通し:レーザーテックの決算反応に注目、ハイテク株の修正リバウンドに波及する可能性も
■三菱地所、1Q営業利益 33.5%増 835億円、コンセンサスを上回る
■前場の注目材料:中国の演習中止、日米豪外相要請、台湾周辺、受け入れず続行



■レーザーテックの決算反応に注目、ハイテク株の修正リバウンドに波及する可能性も

8日の日本株市場は、やや売り先行で始まるものの、底堅さは意識されそうだ。5日の米国市場ではNYダウが76ドル高だった一方で、ナスダックは下落。7月の雇用統計の強い結果を受けて連邦準備制度理事会(FRB)の大幅利上げ観測が再燃し、長期金利の上昇が警戒され売り先行で始まった。同時に景気後退懸念も緩和したため、徐々に買い戻しが強まり、ダウは上昇に転じたほか、ナスダックも下落幅を縮めた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比35円安の28135円。円相場は1ドル135円20銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売りが先行することになろう。ナスダックの反落によりハイテク株には利食いの動きも意識されそうだ。ただし、日経平均は先週末の強い動きによって上値を抑えられていた28000円を突破し、6月9日の高値28389.75円が射程に入ってきたことから、いったんは利食いも想定されやすいところである。一方で、7月半ば以降の27500円~28000円のもち合いレンジを上放れてきたことから6月の急落局面でポジションを解消したファンドによる買い戻しの動きが意識されやすいだろう。

そのため押し目待ち狙いの買い意欲は強いと考えられ、28000円辺りでの底堅さが見られる局面においては、買い方も下値を切り上げてくる動きが期待される。また、本日は東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>の決算が予定されている。指数インパクトの大きい値がさ株の決算を控えて積極的にはポジションを傾けづらい需給状況になりそうだが、東エレクなどハイテク株は減速懸念から軒並み売られていたこともあり、決算を前に買い戻しの動きに向わせる可能性もある。

また、先週末にはレーザーテック<6920>が決算を発表した。2022年6月期については計画を上回っての着地だったことからポジティブである。一方で、2023年6月期については2ケタ増収増益を見込んでいるものの、コンセンサスを下回っているため、市場の反応が注目される。米系証券では格上げが観測されていることもあり、アク抜けを意識させる動きに向うようだと、ハイテク株の修正リバウンドへの思惑が高まりやすいところだ。



■三菱地所、1Q営業利益 33.5%増 835億円、コンセンサスを上回る

三菱地所<8802>がが発表した第1四半期業績は、営業収益が前年同期比0.7%減の3053.67億円、営業利益は同33.5%増の835.18億円だった。コンセンサス(793億円程度)を上回る。商業施設やホテル事業において新型コロナウイルス禍の影響が軽減した。


■前場の注目材料

・日経平均は上昇(28175.87、+243.67)
・NYダウは上昇(32803.47、+76.65)
・VIX指数は低下(21.15、-0.29)
・1ドル=135.10-20円
・米原油先物は上昇(89.01、+0.47)
・米国景気は拡大
・日銀は金融緩和を長期化


・中国の演習中止、日米豪外相要請、台湾周辺、受け入れず続行
・内閣改造、半数以上を交代、萩生田氏、留任か要職
・「ザポロジエ原発に砲撃」ウクライナ、一部に損傷、強く抗議
・露、トルコ取り込み、首脳会談、貿易拡大で合意
・衛星通信や無人探査支援、政府、特定重要技術の構想原案


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 6月経常収支(予想:-7062億円、5月:+1284億円)

<海外>
・特になし
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