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銀行利息5%時代を忘れられないシニアは生涯労働確定。貯蓄から投資へ移行できぬ家庭の子どもも同じ道を歩む=牧野寿和

資産形成の方法は千差万別

とはいうものの、元本の保証のない金融商品で運用しなくても、銀行に預けておけば、お金は盗まれることなく、預けた金額は増えていきます。

金融商品で元本が減るかもしれないリスクを取りながら、収益(リターン)を求めるか、単にお金を銀行に預けて増やすかは、人それぞれ、千差万別の考え方があります。

その方の今までの生活から、影響されることもあるでしょう。

たとえば、親が株式投資をして、その仕組みを子どもに教えていれば、その様子を見ながら育った子どもは、元本が保証されていない金融商品で運用することに、ためらいはないかもしれません。

家計環境で決まる子どものお金の考え方

私は、この10年の間に、日本学生支援機構のスカラシップ・アドバイザーとして、奨学金の仕組みや生涯のライフプランの話をしてききました。

また、母校に中学のPTA会長を務め、地元の自治会や行政の会議などに出席にすることで、10代から90代の老若男女まで、様々な年代の方との交流の機会を得ることができました。そして、様々な考え方を持ち、生活をしている人々の話しを聞くことができました。

この貴重な体験は、私の宝であります。ひとり占めするのではなく、FP業務を通じて、多くの方に伝えていくのは、私の責務だと自負しています。

特に、家計の環境で、その子のお金への考え方が形成されること。

また、子どもが成人に達した後は、できるだけ早く、自分で資産を形成する考え方を決め、実行していくことです。

つまり、人生の成長に伴い、例えば、結婚、住宅購入、子どもの成長、老後の生活といった、生活の環境が変わることでは、時にはパートナーとともに修正しながらも、根本的には変えない人生の軸を作ることが、大切だと痛感しました。

Next: 終身雇用、定年の崩壊で、生活レベルも自分で決める時代へ

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