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加熱する米政局【フィスコ・コラム】

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今年の最重要イベントとなった米中間選挙の最終結果を待たず、早くも2年後の大統領選に関心が向かい始めました。トランプ前大統領が出馬を表明して、支持者はもちろん、アンチの注目も集めており、話題性ではバイデン大統領を凌ぐ勢いです。


11月8日に行われた中間選挙は一部の州を除き、開票作業がほぼ終了。現時点で上院は民主党が共和党を僅差でリード、下院は共和党が民主党を上回り多数派を奪還しました。上下で与党が異なる「ねじれ」となり、今後は重要法案の成立などでバイデン政権の議会運営に支障が見込まれます。もっとも、結果はほぼ想定通りで民主党は大敗を免れ、むしろ共和党の伸び悩みが目立っています。


トランプ氏が支持を表明した多くの共和党候補は勝利を収めたものの、重要州では落とすなど、党内でも影響力の低下を指摘する声が後を絶ちません。こうした中、トランプ氏は11月15日、2024年の大統領選出馬を正式に表明しました。米国メディアはいっせいに攻撃を始めていますが、トランプ氏自身は意に介していないもようで支持者は歓迎。アンチは批判のボルテージを高めています。


政権を握るためには政策だけではなく、話題作りも必要です。メディアの露出に関しては、支持者もアンチも多いトランプ氏の方が不人気のバイデン氏を上回っている印象です。トランプ氏は今のところ自身が立ち上げたSNS内での情報発信にとどまっていますが、ツイッター社を買収したイーロン・マスク氏が凍結されていたトランプ氏のアカウントを復活させたことで、今後の展開が注目されます。


ツイッターは利用者数で伸び悩んでいるとはいえ拡散力に強みを持つ点は変わらず、仮にトランプ氏がツイートを再開すればメディアも無視できなくなるでしょう。米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策に言及すれば、相場の材料にもなりそうです。結果としてトランプ氏の発信が良くも悪くも話題になりやすく、バイデン政権や民主党の存在感はかすんでしまうでしょう。


11月20日に80歳の誕生日を迎えたバイデン氏は親族の結婚式に出席していますが、報道によると、その集まりは2年後の再選に向けた立候補を話し合う場だったとも伝えられています。民主党が2024年大統領選に向け共和党より優位に戦うためには、候補者選定の最終段階でバイデン氏が突如として出馬断念を発表し、トランプ氏とは好対照の「スター」候補者を登場させるといった「見せ場」が必要になりそうです。
(吉池 威)
※あくまでも筆者の個人的な見解であり、弊社の見解を代表するものではありません。

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