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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米引き締め長期化も新規失業保険を注視

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9日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米連邦準備制度理事会(FRB)当局者のタカ派的な見解でドル買い継続。ただ、今晩の新規失業保険申請件数は前回から悪化が予想され、引き締め長期化をにらんだドル買いは一服しそうだ。

ウィリアムズNY連銀総裁とクック理事は前日、追加利上げの可能性に言及し、ウォラー理事はインフレ撲滅について長期化の見通しを示した。米引き締め継続の思惑から米金利高・ドル高の場面でユーロ・ドルは1.0710ドル付近に下げ、ドル・円は131円半ばに浮上。本日アジア市場で前日売られた欧州やオセアニアの主要通貨が買い戻され、ドルを下押し。ただ、ドル・円は米10年債利回りの持ち直しで切り返す場面もあった。

この後の海外市場は米FRB政策方針を見極める展開となりそうだ。パウエル議長は連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見から引き締めのトーンを強めてはいないが、強い雇用統計を受け他のメンバーからタカ派的な見解が広がる可能性があろう。そうしたなか、今晩の新規失業保険申請件数は前回から増加が予想され、雇用情勢への過度な期待が和らげば金利高・ドル高を抑制。ドル・円は買いが入りやすいが、上値の重い展開とみる。

【今日の欧米市場の予定】
・22:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:19.0万件、前回:18.3万件)
・03:00 米財務省・30年債入札
・欧州連合(EU)首脳会議特別会合(10日まで)

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