リストラの嵐
直接的にAIが原因でというわけではありませんが、大手企業でリストラが行われています。
Amazon:約1万8,000人
Alphabet:約1万2,000人
Meta:約1万人
アクセンチュア:約1万9,000人
マッキンゼー:約2,000人
ゴールドマン:約3,200人
別の理由でリストラを行ったわけですが、今後成長するにしても、ChatGPTがあれば人員を補充する必要が無くなってきます。
また、今まで見られなかった事例として、コンサルティング会社がリストラを行っています。
「労働生産性をいかに上げるか」というようなこともChatGPTに聞けばそれなりの答えが返ってくるので、コンサルタント無しでも進められてしまうのです。
これからの時代に必要なものは『ChatGPTを使いこなす頭の良さ』かもしれません。
生き残る企業・衰退する企業
ひとつの仕事が奪われたからと言って即座に企業がつぶれるわけでもありませんが、この変化を見過ごしているとつぶれてしまうかもしれません。
<生き残る企業>
- 積極的に導入しコスト削減
- 従業員のリストラまたは「リスキリング」
-
創造的な仕事に集中
→コミュニケーション
→現場作業
→IP(キャラクター等)
積極的にAIを学び、活用できる企業は今後も生き残っていくと思われます。
また、情緒的な部分に支えられている仕事は引き続き必要とされるでしょう。
<衰退する企業>
- 斜に構えて動かない
- 相対的生産性が上がらず価格競争で負ける
- 「AIを使える人材」が育たない
逆に、AIを使えない、使おうとしない企業は自ずと衰退していくことが考えられます。
<“オイシイ”かもしれない業種>
- AI導入支援コンサルティング
- 企業研修(リスキリング)
- 半導体製造
ITの世界の変化が大きすぎて、それに合わせて人間が変わらないといけないということで、”人間を育てる”仕事が必要とされるようになるかもしれません。
また、AIには大量のデータが必要で、その大量のデータを処理するためには大量の半導体が必要ということで、半導体需要はまだまだ伸びると思われます。
(※編注:今回の記事は動画でも解説されています。ご興味をお持ちの方は、ぜひチャンネル登録してほかの解説動画もご視聴ください。)
※上記は企業業績等一般的な情報提供を目的とするものであり、金融商品への投資や金融サービスの購入を勧誘するものではありません。上記に基づく行動により発生したいかなる損失についても、当社は一切の責任を負いかねます。内容には正確性を期しておりますが、それを保証するものではありませんので、取り扱いには十分留意してください。
『
バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問
バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問
』(2023年4月1日号)より
※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
無料メルマガ好評配信中
バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問
[無料 ほぼ 平日刊]
【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。