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NYの視点:米サービス業は依然強く早期の利下げ観測が後退

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米国の製造業は冴えない一方でサービス業は依然強い。米5月製造業PMI速報値は48.5と、予想外に4月50.2から50割れの活動縮小となった。米5月リッチモンド連銀製造業指数も-15と、4月-10から改善予想に反し悪化。5か月連続のマイナス。5月NY連銀製造業景気指数も-31.8と予想を大幅に下回り1月来で最低となるなど、最新の地区連銀製造業景気指数は低迷している。

一方、5月サービス業PMI速報値は55.1と、4月53.6から低下予想に反し上昇し1年ぶりの高水準となった。4カ月連続で50を上回った。総合PMI速報値は54.5と、4月53.4から低下予想に反して上昇しやはり1年ぶり高水準。5月フィラデルフィア連銀非製造業活動は-16.0と3カ月連続のマイナスながら、4月-22.8から改善。

サービス業は想定以上に強く景気を支えている。サービスインフレも根強い証拠ともなる。米連邦準備制度理事会(FRB)の住宅を除いたコアのサービスインフレが高止まりしており、金利がもっと高くなる必要があるとの見解を正当化する。短期金融市場では、3月初旬の中堅銀行破綻後、早くて7月の利下げを織り込んでいたが、6月に続き7月も再び利上げを織り込み始めた。

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