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【QAあり】アピリッツ、「カンパニーの学園化」を掲げ、事業成長や社会貢献に繋がる人材戦略を推進

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2024年3月16日にログミーFinance主催で行われた、第74回 個人投資家向けIRセミナーの第3部・株式会社アピリッツの講演の内容を書き起こしでお伝えします。

目次

永山亨氏(以下、永山):株式会社アピリッツCFOの永山です。本日は会社説明と、昨日に通期決算を発表しましたのでそちらについてご説明します。よろしくお願いします。

本日のコンテンツです。我々はまだ小型株でご存知ない方も多いと思いますので、まずはコーポレートサマリと、当社が何を行っているのかという事業説明をします。そして、直近の昨日に発表した通期業績ハイライトと、同時に発表した業績予想及び配当予想についてお伝えします。

また、投資家さまは将来のプラスアルファが気になるかと思いますので、最後に成長戦略の、あわせて5つについてお話しします。

会社概要

永山:コーポレートサマリです。ビジョンは「ザ・インターネットカンパニー」、ミッションは「セカイに愛されるインターネットサービスをつくり続ける」です。

実はインターネット黎明期の2000年頃に、慶應大学の学生が数人集まって始めた会社です。当時から、ものづくりとしてインターネットに関わる開発などを行っていたため、ここまで来ることができました。これからも作り続けていきたいという思いからミッションを掲げています。

会社概要

永山:設立は2000年で、従業員数は625人です。M&Aを成長戦略に置いていますので、2社の子会社があり、連結の従業員数は725名となっています。

会社概要

永山:株主構成です。小型株ですので株主数はまだまだ少ないです。時価総額は50億円から60億円あたりを行き来しているかたちで、個人投資家の方に支えられているのが特徴です。そのような方々に1人でも多く知っていただきたいという思いから、本日のセミナーにも登壇しています。

特徴的なこととして、社長である和田順児は現在の大株主の中で4位となっており、1位ではありません。これは会社を始めた際に、お世話になった恩師などに純投資をいただいたためです。1位と2位は純投資された方が持っているという、珍しい会社かと思います。

投資家目線としては、「これを吐き出してしまったら株価が下がってしまうのではないか?」というご心配があるかと思います。しかし、本当に純投資であり、インサイダー情報を保有していないタイミングでコミュニケーションも取らせていただいていますので、今のところその点について心配はないと思います。

会社概要

永山:何を行っている会社かということに関して、覚えていただきたいことが3つあります。

1つ目が「Web Business SOLUTION」です。後段でご説明しますが、みなさまが日々使っているアプリケーションやECなどの大規模開発を行っています。

2つ目が「Digital Staffing SOLUTION」です。デジタル人材育成派遣は、その名のとおり派遣事業を行っています。

3つ目が「Online Game SOLUTION」です。こちらはみなさまがイメージされるようなスマホのゲームです。いわゆるコンシューマーと言われるプレイステーションソフトなどではなく、スマホのゲームに特化しています。以上の3つを軸に展開しています。

成長の歴史

永山:沿革です。従業員数の構成などについては後ほどお話しますが、若い学生が始めた会社であり、現在の平均年齢も若くなっています。

創業後から紆余曲折を経て今に至っているため、上場企業では珍しいと思いますが、すでに社長は4代目となっています。その時々に応じて恩師や経営のプロにご指導いただき、ガバナンスをしっかり効かせ、社長も交代しながら沿革をたどっています。珍しいかたちかもしれませんので、ぜひ覚えてください。

会社概要(過去10年の全社売上高推移:連結)

永山:さらに特徴的なこととして、過去10年間において安定的に成長することができています。過去10年間の年平均成長率も約120パーセントとなっています。

2021年に上場しましたので、その効果によりブランディングや信頼感が上がり、上場以降は130パーセント以上の大きな伸びを見せています。

後段で説明しますが、M&Aを成長戦略に置いているため、22期、23期のそれぞれにおいて1社ずつM&Aを行い、拡大しています。当社が安定的に成長できているといったところをぜひ覚えていただければと思います。

社員数推移

永山:従業員の特徴としては20代が6割、30代も含めると8割と、ほぼ若い方々で社員が構成されていることです。我々も意識的に若い人材を採用しています。

企業の継続性における観点から、パワーや発想力をはじめ、長い目で10年先を見据えた際に、若い人材の力を囲ったほうが良いだろうということから、このような構成になっています。昨今では、給料を上げることも考えなくてはいけないと思っています。

また、平均年齢は31.1歳です。女性比率の3割をもう少し増やしたいのですが、エンジニアという職種的に女性の母数が少ないところもあり、今後伸ばしていきたいと考えているところです。

八木ひとみ氏(以下、八木):新卒を中心として採用を行っているということでしょうか?

永山:そうですね。中途採用も行っていますが、若い力を確保しようということで、どちらかと言うと新卒採用に力を入れています。

八木:育成についてはいかがでしょうか?

永山:昭和の時代と違って価値観が多様化しているため、若者に対して働く意欲やキャリアプランなど、さまざまな面でケアをしなくてはいけません。そのため、実態としては大変です。ただし、育成していかなければ我々も成長できませんので、力を入れています。

23期トピックス

永山:Webソリューションの事業説明です。何を作っているのかご覧いただいたほうが早いと思いますので、事例をお示しします。

投資家のみなさまも興味があるかと思いますが、ふるさと納税を扱っている、さとふるさまのアプリケーションを作っています。

24期トピックス

永山:また、カプコンさまの40周年記念サイト内のゲームや大規模な開発を我々が手掛けており、好事例として発注をいただいています。

最新トピックス

永山:直近ではAI事例もあります。ニュースを見るとAIの話題で溢れていますが、我々もモノ作りをしていますので、AIを活用してお客さまのサービスに組み込むため、さまざまな研究開発に取り組んでいます。

もともと、ECサイトに組み込むような検索用のSaaSツールを作っているのですが、そこにAIを活用した同義語の辞書の自動生成を組み込んだものを今後リリースします。

これからどんどん研究開発を進めていきますし、さまざまなお客さまのサービス開発をする時に生成AIを組み込んでいく潮流はもう止まらないと思っていますので、お客さまのニーズに応えつつ、学びながらAIを活用していくということで、直近の良いニュースかと思います。

Webソリューション事業・事業概要

永山:どのようにモノ作りをしているのか、どのようなところに強みがあるのかについては、一言でいうと一気通貫してサービスを作っています。

例えば、さとふるさまのアプリでは「このようなアプリケーションを作ってください」と依頼されるだけではありません。ふるさと納税に関するビジネススキームから戦略と分析を一緒に考え、その中からターゲットや、ターゲットのためにどのようなUIにしたら良いのかデザインを考えて、企画・設計を実施します。その後に、開発と製作の工程があります。

「単なるSIer屋じゃないか」と揶揄されることもありますが、みなさまがイメージするのはスライドで3番目に挙げられている「開発・制作」のみを行っている会社です。

一方で、我々は上流工程から入っています。当然、お客さまのサービスがリリースされると、継続的にサービスの運用と保守が走るため、最初に作り込んでからリリース後も伴走するという、一気通貫のところが特徴になります。

Webソリューション事業・事業概要

永山:一気通貫するとどのようなメリットがあるのかと言いますと、顧客の継続率が非常に高くなります。お客さまのビジネスやターゲットとなる市場を理解しながらアプリケーションを作っているため、お客さまからするとビジネスを一番知っており、作ったアプリケーションの中身も知っているベンダーになり得るからです。

ここから再びまったく異なる会社に発注するとなれば、コストも時間も掛かってしまいますので、翌年以降も何かしらのかたちで発注をいただくことができます。

ストック型ではないものの、そのような関係により同じお客さまから何かしらの発注をいただくというロイヤルティループが発生していることが、特徴からの副次的な効果だと思っています。

我々の属する事業環境

永山:事業の市場環境はどうなのかという統計データをスライドにお示ししています。毎日のようにDXの話を聞くと思いますが、DX市場は大きくなっています。活況なため、我々のような企業が不足しています。労働者人口自体も減っていることから、需給で言えばエンジニアもまったく足りないため、泳いでいるオーシャンについてはご安心ください。

Webソリューション事業・事業概要

永山:競合との比較についてよく質問を受けるため、まったく同じではないものの、近しい事業に取り組んでいる上場企業と比較した表をスライドに示しています。

前年の成長率をご覧ください。各社とも非常に高い成長を遂げています。つまり、先ほどお話ししたとおり、活況な市場環境の中でパイを取り合っているのではなく、揃って成長できているということです。需給の関係から、こちらにおいてもうれしいことに活況であるとおわかりいただけると思います。

デジタル人材育成派遣事業・事業概要

永山:デジタル人材育成派遣です。「育成」と入っているからには何かあると思われるかもしれませんが、本当に派遣事業を行っています。

エンジニアを必要とされている企業へ人材を派遣しています。特徴としては未経験に近い方を採用しており、人材を育成して派遣し、派遣先で成長した人材が戻ってくる、の繰り返しになっています。派遣することでいろいろなプロジェクトに携わりますので成長します。技術も上がっていき単価も上がる、つまり収益につながることを意味しています。

未経験に近い方を採用している理由は、需給バランスが崩れ、エンジニアの数が足りないというところにあります。中途や経験者を採用しようとすると、時間もコストも非常に掛かってしまいます。

我々は20年間ビジネスを行ってきたことでさまざまなプロジェクトに取り組んできたため、育成のノウハウが溜まっています。それならばレッドオーシャンの取り合いに向かうのではなく、未経験に近くても「エンジニアになりたい」という発意のある方を採用して育てたほうが早いと考えました。そのような育成に10年近く取り組んでいたこともあり、この方法でうまく回すことができています。

増井麻里子氏(以下、増井):独り立ちするには、どのぐらいの期間が掛かるのでしょうか?

永山:個人によってさまざまですが、早い方で半年掛かります。4月に入社していただくと、下期には何らかのプロジェクトに携わっていただいて戦力化することにつながっています。

増井:中途採用するよりも、効率が良いと言ったら変ですが、そのようなことでしょうか?

永山:そうですね。若い人のほうが元気ですし。それを言ったら怒られてしまいますね。

増井:体力もありますしね。

デジタル人材育成派遣事業・事業概要

永山:前段でご説明した事業が3つあるビジネスモデルは、補完性にも貢献しています。

例えばオンラインゲームにおいて、あるプロジェクトが終わってしまうと人が要らなくなってしまいます。採用している以上は、アメリカのように「いらないからクビ」などということはしません。空き稼働になってしまうと、売上は上がらないがコストは掛かってしまいます。そのような課題に対して、人材育成派遣に移動してもらい、外で一定期間活躍してもらうことで収益化に貢献しています。

Webビジネスソリューションにおいても同様に、空き稼働になってしまったら外に出ていただき、別のかたちでお客さまのビジネスに貢献していただくというハブになっている面もあります。

当社事業の属する事業環境

永山:市場環境です。ニュースで見ているとおり、「DX化しなくては」と言われているものの、作る人がいない環境です。我々は700名近くの人材を抱えているため、こちらも泳いでいる環境は非常に良いです。

反対に、事業会社が内製化してきてエンジニアを抱え込むというトレンドもあります。我々のような会社に丸投げするのではなく、最近では自分たちで人材を抱える試みも活況になってきました。

とはいえ、すぐには人が集まりませんので、我々のような事業者に「5名くらい貸してください」という依頼が増えてきています。丸ごと人材を派遣する場合でも、一部に力を貸す場合でも貢献できるため、市場環境は非常に良いとお考えください。

24期トピックス

永山:こちらは子会社が取り組んでいることですが、「よく考えると育成のノウハウを持っているのだから、商品にしてみれば良いのではないか」ということで、切り出して商品化しています。

当社に入ってきた方にこれを使っていただくこともあります。逆に、当社に入らなくてもこのスクールに入ることによって、当社の存在をある程度知ってもらい、出口で我々のところへ入るもよし、我々がつないだお客さまのところへ行ってもらうもよしというように、ただ学ぶだけではなく出口のあるサービスとして、第3四半期から展開を始めました。

オンラインゲーム事業・事業概要

永山:オンラインゲーム事業です。オンラインゲームというと、投資家のみなさまは「ボラティリティが高い」「もうこの銘柄は見ない」となってしまうのですが、特徴がありますのでぜひ聞いてください。

最初にお話ししたとおり、スライド上部に記載の「自社ゲーム開発」として、スマホのゲームを作っています。みなさまがよくイメージするような、自分たちでIPを作り、開発・運営するものです。

中段には「パートナーゲーム開発」があります。こちらはアカツキさまやマーベラスさまといった上場企業の大きなゲーム会社が、開発を我々にまるごと委託したり、あるいは運営を行ったりしています。

自社ゲームは売れれば儲かりますが、売れなければ儲かりません。しかし、パートナーゲーム開発は受託契約になりますので、言い方に語弊があるかもしれませんが、そのゲームがヒットしようがしまいが開発費や運営費はしっかりといただけます。したがって、非常に安定した収益基盤を1つ持っていることになります。

それにより、ボラティリティの高い自社ゲームの、ヒットするか否かが全社の業績に著しく影響することはないというポートフォリオになっています。

また、当社は「運営移管」という、他社が運営していたゲームの譲り受けも行っています。このように、我々のポートフォリオはボラティリティが高すぎないことが特徴であると覚えていただければと思います。

オンラインゲーム事業・事業概要

永山:こちらは先ほどのご説明を図示したものです。サービスが終了しても、派遣事業などのいろいろな出口があることによって最適なコスト構造を実現しています。

オンラインゲーム事業・事業概要

永山:オンラインゲーム事業で行っている具体的な事例をご紹介します。運営移管では、スライド左上に記載のアイドルゲームや、セガさまのゲームを譲り受けています。受託開発・運営では、マーベラスさまのゲーム開発と運営を行いました。

「自社ゲーム開発運営」「受託開発・運営」「運営移管」のバランスをとりながら、ボラティリティがないように運営しているところが当社の特徴です。

24期トピックス

永山:現在どのようなものを作っているのかといった状況をご説明します。開発パイプラインでは自社ゲーム開発が1つと、パートナーゲーム開発が2つの合計3ラインが動いています。

運営パイプラインは、先ほどご説明したとおり他社から受託運営しているものや、移管されて当社が引き続き運営しているものなどが合計8ラインあります。

増井:毎回うかがっていることですが、今後パイプラインが増えていくにあたり、人材のキャパシティは足りるのでしょうか? 

永山:パイプラインを増やせば増やすほど人材を採用しなければなりません。しかし、急に「来月から作ってください」と言われることはなく、前段でいろいろな交渉が行われます。その時点で確度が高い場合は人を集めておくようにしています。

加えて、デザイナーなどは有期雇用のフリーランスという方も非常に多いため、そちらで何とか対応できるというかたちです。

増井:なるほど。業務委託のようなかたちですね。

永山:おっしゃるとおりです。

24期トピックス

永山:こちらのスライドには、今期第2四半期から第3四半期にリリース予定の自社ゲームを記載しています。

連結業績ハイライトサマリ

永山:3つの事業を安定的に10年間行ってきた中で、前期の業績についてご説明します。まずは全社連結の振り返りです。

事業に関しては、売上高は引き続き、安定成長することができており、利益面でも大きく成長できています。

成長戦略としてはM&Aを考えており、前期はソーシングを非常に積極的に行いましたがM&Aの実施には至らず、少し口惜しいところがありました。

株主還元に関しては、上期6円下期6円の合計12円の配当予想を出しており、無事実施することができました。自社株買いも実施して総還元性向も高められ、M&A以外はうまくいったと思っています。M&Aが非常に厳しかった前期となりました。

連結業績ハイライトサマリ

永山:事業別の振り返りです。Webソリューション事業は「◯」となりました。第3四半期でいったん大型案件が終了し、第4四半期は売上が少し低減したものの、年間では2桁成長できています。

デジタル人材育成派遣事業も、グループ会社が通期で寄与し、2桁成長を実現できました。

オンラインゲーム事業については、オンラインゲームは時が経つにつれて徐々に売上が低減することが宿命です。しかし、さまざまなイベントの開催や、人員をあまり割かずに最小限で運営する体制作りといった効率化を行ったことで、利益体質を強化できたため「◯」としています。

連結業績ハイライトサマリ

永山:2024年1月期は売上・利益ともに過去最高となり、上場以来、安定的に成長できています。

売上高は昨対比115.1パーセントの84億2,700万円、営業利益は昨対比約130パーセントの5億9,900万円となりました。収益力を表すEBITDAも非常に上がってきており、良かったと思っています。

八木:昨対比で2桁成長をすることは、御社の事業形態からすると高いハードルとなるのでしょうか? どのくらいの難易度と考えておけばよいですか? 

永山:非常に高いです。単純に言えば、当社の事業は労働集約型です。エンジニアを抱えてもの作りをするため、人件費は多く掛かります。SaaSの商品のように倍々で増やすわけにはいかず、したがって、簡単に「来年は倍にします」とは言えません。

投資家さまから2桁成長の確保を望まれていることは自覚していますが、そのような理由により、実はなかなかハードルが高いというところがあります。

連結業績ハイライトサマリ

永山:スライドでは、業績予想に対する結果を連結と単体に分けて示しています。売上高は予想にやや届かず、惜しい結果となりました。ほぼ計画どおりですが、100パーセントは達成したかったというところです。

営業利益以下は、業績予想でお約束したとおりに達成できています。

連結業績ハイライト(売上高四半期推移)

永山:3事業の売上高の四半期推移です。四半期ごとに波はあるものの、ほぼ業績予想どおりに着地できたため安心しています。正直に言えば業績予想を100パーセント達成したかったのですが、なかなか難しいところがありました。

増井:第3四半期に大型案件がいったん終了したというお話がありましたが、そちらは運用保守も含まれているのでしょうか? ストック化のように、その後も収入が生まれている状態なのでしょうか?

永山:そんなに多くはありませんが、何かしらはいただいています。発注から運営保守まですべてご依頼いただくケースもあります。

増井:そのようなケースがあるのですね。

永山:自社ビジネスが成長して、新しいものを作りたい時に再び発注をいただくケースなど、さまざまなパターンがありますが、7割近くが何らかのかたちで再度ご依頼をいただいています。

ただし、契約形態としてはストック型ではありません。周りでは「ストックです」と言っている会社もありますが、正確に言えば違います。とはいえ、関係性を構築できているため、見かけ上はずっと発注されているかたちではあると思います。

連結業績ハイライト(原価・販管費四半期推移)

永山:原価と販管費の四半期推移です。こちらは適正値で推移しています。

連結業績ハイライト(営業利益四半期推移)

永山:営業利益の四半期推移です。第3四半期で大型案件が落ち着いたため、第4四半期は少し落ち込んでいるものの、通期では昨対比130パーセント近く伸ばすことができ、筋肉質な利益体質になってきたと思っています。

連結業績ハイライト(EBITDA推移)

永山:EBITDAの推移です。収益力は順調に増加しています。M&Aを成長戦略としているため、「のれん償却費が負担になるのではないか?」とよく質問されますが、スライドを見るとわかるとおり、問題ありませんのでご安心ください。

連結業績ハイライト(貸借対照表)

永山:貸借対照表です。最近よくニュースでも出てくる「資本コストを意識した経営」については「ROEをけっこう気にして経営しているため大丈夫です」とお伝えしておきます。利益を積み上げるだけではなく、その利益を株主さまに還元するために配当を実施したり、自社株買いなどに活用したりしています。

また、M&Aは手元のキャッシュを使って行い、運転資金は借り入れで賄うなど、自己資本比率を適正に保ちながらROEもうまく上げられていると思います。

社員数推移

永山:社員数の推移です。M&Aが実施できなかったため、ほぼ横ばいとなりました。我々としても四半期ごとに伸ばしていきたいと思っていますので、人材確保については来期以降も課題であると認識しています。

2025年1月期 連結業績予想の考え方

永山:連結業績予想の考え方についてです。スライドの字が小さくて申し訳ありませんが、IRページにも決算説明資料が載っていますので、ぜひご覧ください。

先ほどもご説明したとおり、Webソリューション事業とデジタル人材育成派遣事業は市況が非常に良いです。オンラインゲーム事業は我々次第なところがありますが、市場環境は良いと考えています。

それらを踏まえると、やはり我々の成長は我々自身に懸かっていると感じます。しっかりと人材を採用して定着させ、徐々に増えている大型案件に対応できる体制を整えていきます。

デジタル人材育成派遣事業も同様です。市場環境は非常に良いため、採用した人材をしっかりと定着させられれば収益は上がると見込んでいます。そのため、しなければいけないこととしては、「採用する」「育成する」「定着させる」ことに尽きると思います。

オンラインゲーム事業に関しては、現在の運営タイトルの効率化によって利益がさらに上がるようにしていきます。

成長戦略であるM&Aは昨年実施できませんでしたが、実施に向けて引き続き案件を探していきます。

市場環境としては活況で、案件自体は非常に多いため、M&Aのソーシングは当社の代表が率先して行っています。ただし、焦って高値掴みはしたくありません。

また、M&Aは業容拡大や人員増が注目されがちです。しかし、結局は人と人ですので、文化の違いや、合う・合わないが出てきます。そのあたりを考えて、実は慎重に進めています。

増井:M&Aは売りが少ない時もけっこうありますが、現在は売りも買いも両方多い状態でしょうか? 

永山:どちらも多いです。特に、我々のように何かを開発する事業者は、より小さな規模で世の中にたくさんあります。しかし、課題感としては同様で、スケールさせたくても人材を採用できずに行き詰まっているのです。

我々はありがたいことに上場でき、知名度が上がるにつれて給料も上げてあげられるなど、採用環境を整えている最中です。しかし、知名度がないと募集をかけてもなかなか採用できません。良いお客さまがいて、良いお仕事をしていても、採用ができなければ10年先を見据えた時に厳しい状態になります。

そのため、我々のような企業と一緒になりたいという会社が非常に多くなっています。

2025年1月期 連結業績予想

永山:これらの考え方を踏まえた、2025年1月期の連結業績予想です。連結売上高は90億円、営業利益ベースでは6億7,800万円という予想です。

後ほどご説明しますが、実は人的資本へ非常に投資しています。中長期で見れば、ハード面もソフト面もどんどん投資していかないと採用も定着もできませんので、人への投資に力点を置いています。

加えて、今年は本社を移転しますが、そちらのコストを加味しながらも昨対比での増収増益は確保できています。したがって、人への投資がのちのち効いてくるつくりとなっています。

2025年1月期 連結業績予想

永山:上期と下期に分けた連結業績予想です。例年、我々の事業は下期に売上・利益が上がっていく傾向があります。4月に大量採用した新卒社員が戦力化するのが下期になるためです。

また、オンラインゲームが「何周年キャンペーン」というイベントを行うのをCMで見たことがある方も多いと思いますが、そちらが第3四半期に集中していることもあり、売上・利益が下期に偏重しています。

2025年1月期 連結業績予想

永山:2025年1月期特有のコストと営業利益について、スライドにイメージを記載しています。

移転費用に加えて家賃も上がりますが、一時的なコストを勘案しても増収増益を確保できています。一時的なコストがなければ8億円弱は上がりますが、そのぶんは人的資本に投資する予算として見込んでいます。

配当予想

永山:配当予想についてです。前期は上期6円、下期6円の合計12円でしたが、今期は上期8円、下期8円の16円の増配予想を出させていただきました。会社が成長して利益も出ていますので、当然ながら株主さまにも還元しようと考え増配としています。

八木:株主に還元するという姿勢は、今後もどんどん続けていくのでしょうか?

永山:おっしゃるとおりです。上場企業である以上、内部留保して成長に投資することも当然考えています。

しかし、当社は「上場したのだから、少なくても株主さまへ還元していかなければならない」というポリシーを掲げており、よっぽどおかしなことにならない限りは毎年しっかりと配当し、できれば増配していきたいと考えています。

事業成長イメージ

永山:今後の成長戦略です。ここまでお話ししてきた中で「人」がキーワードであることはお伝えできたと思っています。物を作るにも、アプリケーションを運営するにも、お客さま先へ派遣するにも、人がすべてであり、人が成長の源泉です。

そのため、人にいろいろ投資するということで、2030年に向けて「カンパニーの学園化」を目指します。しかし、「『学園化』って何?」と、収益を生まないイメージを持たれてしまうとも思います。

働いている方々は日々感じていると思うのですが、もちろんお給料が高いほうが良いし、環境が良いほうがよいのです。しかし、結局違う価値観の人が集まって仕事をしているので、やはり助け合いの文化や、継続的に成長できる学びの環境があることは非常に大事だと、ここ数年で感じました。

幸いなことに会社は成長できているのですが、やはり成長の歪みはどうしても出てきてしまいます。大変ですし、苦労もします。

そのような時に、収入以外のところで学びを得られる機会を作ることで当社にいるメリットを生みたいと考え、キャッチーではありますが「学園化」することにしました。

大学の頃は、勉強がつまらなくてもよく大学に行っていたものだと思うのです。どうして行っていたのかと考えると、わかってくれる人たちが周りにいて、いろいろな情報を学んだり、遊んだりと、ともにさまざまな経験をすることで、そこに共同体としての価値が生まれていったのだと思いました。

では、会社に入るとどうしてしなくなってしまうのかというところに立ち返り、「カンパニーの学園化」を掲げました。

増井:リテンションマネジメントという観点では、やはり収入以外の部分が本当は非常に大事だということなのですね。

永山:おっしゃるとおりです。私のような昭和の人間の時代には、がんばって出世してお金を稼ぐしかありませんでしたが、今は本当に価値観が多様化しています。

お金以外の学びや、自分の成長実感や、組織や共同体に所属している帰属意識や安心感など、そのようなものが非常に大事になっています。

八木:御社は特に新卒を中心に採用されていますし、やはり若い方にその傾向が多いと思いますので、なるほどと感じています。

永山:我々はもう死に体ですので、我々の価値観は通用しません。

八木:私もどちらかというと収入で動くタイプなのですが、考えさせられるところがありますね。

永山:投資家のみなさまにお伝えしたいこととしては、「カンパニーの学園化」とは、別に「チャラチャラする」という意味ではなく、人がすべてだからこそ、その人たちが安心して働ける環境を提供するために掲げているものです。

事業成長イメージ

永山:「学園化」によってどうなるのかと言いますと、当社が学びを提供して、その方たちが当社にいる間に成長することで、最終的にはお客さまのサービス開発につながります。さらに言うならば、デジタル人材を輩出して社会貢献もできますし、いろいろなサービスを作って貢献もできます。

そうすることで、最終的には利益が上がり、従業員、株主さま、顧客の三方よしで良いかたちを築けるという理念で進めていくことにしました。暗黙知ではあったのですが、きちんと取り組んでいこうということで、今回あえて人材戦略として掲げています。

事業成長イメージ

永山:投資家さまが気になる点は「そんなことを言っても、どのようなKPIで進める
の?」ということだと思います。それを示したものがこちらのスライドです。

やはりもの作りをしていますので、まずは新卒採用数の増加、中途採用数の増加、離職率の減少です。また、成長戦略としてM&Aを実施しますので、M&Aによって人材を増やすこともKPIとして持っています。

人材が成長することで「1人当たりの売上高」が上がり、「×社員数」が増えれば、「売上・利益成長」ができるはずです。

特に、人材戦略の「カンパニーの学園化」という部分では、先ほどご説明したような取り組みに投資をさせてくださいということです。「お給料を上げてね」と政府からも言われていますので、給与水準のアップは当然ですし、労働環境整備のために移転もします。

投資家さまからご質問を受けた際に「そんなに家賃が高いところに引っ越して収益を悪化させて、なんなんだ」と言われたこともありました。しかし、実はその背景には、人と人とをしっかりと定着させる考えがあるのです。

八木:最近の企業の動きで、アルムナイ(alumni)という、出戻りをしやすくするような動きがあります。今までは個人発信の出戻りというイメージでしたが、最近は企業側がそれを推進していくような動きも出てきているように思います。

主に新卒を採用しているというお話でしたが、一度退職した方が戻ってきやすくするような部分に関しても、何かお考えはありますか?

永山:もちろんありますし、当社には部長以上のボードメンバーで出戻りは何人もいます。

やはり、人間は一度外に出なければわかりません。外に出てみて初めて、それまでいたところの良さがわかることもあります。

当社はいつでも「そうなんだ、うまくいかなかったんだ」「もう1回、戻ってくればいいじゃん」といったことは、積極的にと言いますか、別に出戻りを断ったりはしません。そのような流れでボードメンバーに入っている人材がいることからも、そのような雰囲気は出来上がっているのではないかと思います。

事業成長イメージ

永山:スライドには、施策によって2030年までにどこまで行きたいのか、実際の数字で示しています。2030年に売上200億円、営業利益20億円、営業利益率10パーセント、社員数1,700名を目指します。

退職率については、やはり成長の歪みでここ数年上がってきた傾向がありますので、先ほどの「学園化」のビジョンのもと、退職率を下げていきたいと考えています。M&Aについてもコンスタントに実施します。

増井:営業利益率10パーセントは、けっこう高い目標ではないかと思います。

永山:おっしゃるとおりです。やはり開発で10パーセントはなかなか高い数字なのですが、あえてこのビジョンを掲げて向かっていくのであれば、10パーセントにはきちんと到達したいところです。

M&Aの方向性(Webソリューション事業)

永山:M&Aではどのようなことを行っていくのかについてです。まず、STEP1では同じビジネスを行っている会社をターゲットにしています。やはり人と人、文化と文化が一緒になりますので、PMI、いわゆる統合フェーズを非常に大事にしているためです。

同じビジネスに携わっていると、課題感は大体一緒ですし、考えていることも近いため、そのようなシナジーを生みやすい土壌から始めていきます。

将来的には、我々がまったく持っていない技術を持つ会社を買収する方針もあるのですが、直近の足元では同業から進めていこうという考えです。

M&A(事業譲受や運営移管・共同運営)の方向性(オンラインゲーム事業)

永山:それでは「オンラインゲーム事業はどうするの?」というところについてです。当社でも何作も運営移管を行ってきましたが、引き続き運営移管を行ってステップアップしていきます。

先ほどもお話しした受託開発や受託運営といった安定基盤の上で、運営移管によって売上も増やしながら、自社ゲームでトライするというかたちにできればと思っています。

コーポレート

永山:株主さまへの還元については、「とにかく還元します」というところです。まだ配当性向は小さいですし申し訳ないと思いながらも、毎年継続して安定的に配当を出すところは守りたいと思っています。

内部留保については、基本的にその年の戦略によって違ってきますが、今年は内部留保して投資をさせていただきます。

あえて「人的資本投資」という項目を増やしていますが、すでにお話ししたとおりで「人がすべてだから」という理由です。通常の戦略的な投資とは別枠として、人に投資を行っていきます。

コーポレート

永山:本社移転についてはすでに触れましたが、どこに移転するのかというと渋谷駅です。そのため、家賃が上がることになります。今年の秋に新オフィスへの移転を計画しています。

八木:渋谷駅周辺では一番新しいビルですよね。先ほどセミナーに登壇されたランドネットさまも「渋谷に拠点を」とお話しされていました。今は渋谷が熱いのでしょうか?

永山:もともと熱いということもありますし、実は現在の本社は明治神宮前にあります。

代表は「会社の都合で移転するため、いくらオフィスがきれいになったとしても、生活圏が変わってしまうと社員が引っ越さなければならなくなってしまうよね」などと話していましたし、いろいろなことを考慮した際に、「近くで良い環境を」と考えると、当社の場合は渋谷に移転することになりました。

がんばってもらうためには、環境をきちんと整えなければいけないということで、移転を決断したということです。

コーポレート

永山:IRについては、まだまだ小型株ですが海外の機関投資家向けに英文開示を始めました。「今やっても意味がないのでは?」とも言われましたが、卵が先か鶏が先かということで、「そもそも英文開示しなければ誰も来ないだろう」ということで始めています。

コーポレート

永山:当社は、本当に個人投資家の方に支えられていますので、ぜひIRページを見ていただきたいと思っています。

本日は時間の都合で事業別の業績分析などをお伝えできませんでしたが、IRページに載せています。質疑応答や、セグメントごとの数字のファクトブック、アナリストのレポートなど、すべてIRページに掲載していますので、ご興味を持っていただけたならば、ぜひ見ていただきたいと思います。

その他に、「note」でもIRの補足を発信したり、「X(旧Twitter)」でも発信したりしていますのでぜひ見ていただきたいと思います。

駆け足になりましたが、ご説明は以上です。

質疑応答:差別化できる特色や強みについて

増井:「競合他社と差別化できる特色、強みを教えてください」というご質問です。

永山:これはおそらくWebソリューション事業に関するご質問かと思います。当社は本当に一気通貫が特徴です。

ただし、よく「唯一無二なのですか?」と言われますが、それは違います。強みではあるのですが唯一無二ではありませんし、ほかの会社さまもやろうと思えばできることですし、実際に行っている会社さまもあります。

強みとしては、やはりお客さまのビジネスを理解していますので、先ほどもお見せしたように継続率が高くなっています。また、泳いでいる海が広いため、そこで唯一無二ではないにも関わらず成長できているのは、そのようなところに理由があります。

質疑応答:市場変更への考えについて

八木:「M&Aについて、今後は市場変更を考えているのかどうかも踏まえて、差し支えない範囲でそのあたりをうかがいたいです」というご質問です。M&Aについては先ほどプレゼンの中でも、今後の予定やどのような会社をしたいかなどお答えいただきましたが、それに関連するご質問です。

永山:今はスタンダード市場ですので、当然将来的にはプライム市場に行きたいと思っています。そのためには、まず足元の業績や業容を拡大しないことには、そこにはたどり着けません。おっしゃるとおり市場変更を目指していますので、これから少しずつステップを踏んでいきたいと思っています。

質疑応答:成長力と期待値について

増井:「同業他社ともども成長しているとのことですが、他の企業でも、実は成長の期待率を下回るため株価が軟調に推移しているところもあります。御社も株価への反映という点では、まだ成長力が期待値に届いていないという評価もされますが、今後どのような発信をしていかれるのか、力強い言葉がほしいです」というご意見です。

特に売上においてですが、やはり四季報も予想が強めですよね。そのようなことも株価に関係があるかと思ったのですが、いかがでしょうか?

永山:これはおっしゃるとおりで、実は、当社は決算発表前に株価が上がり始め、発表すると下がるということがここ1、2年ほど続いています。

会社の中でも議論しましたが、やはり我々が期待値に届いていないのだと思います。業績予想の発表をした際も、結局それで評価されないのは期待値に届いてないということですし、我々自身もそう思っています。

ただ、業績予想は非常にセンシティブで、約束に近いものだと思っています。約束できる確信がないものをなんとなく出すことはできません。

社内でも「期待値に届いていないのだから、期待値に届くぐらいの検討をしてもよいのではないか」「レンジで出してもよいのではないか」など、さまざまな議論がありましたが、そこはまだ応えきれていません。

しかし、成長という面では市場環境は非常によいですし、採用や「学園化」などによって人の定着ができさえすれば売上は必ず上がると思っています。「VISION 2030」を掲げたことも、そこに注力するためという背景もあります。

しっかりと採用し、しっかりと定着させることさえできれば、市場環境は非常に良いため、自分たち次第ということになります。そこは本当にがんばっていきたいと思っています。

質疑応答:成長痛となりうる要素について

増井:「抱える成長痛は何かありますか?」というご質問です。

永山:成長痛は大いにあります。やはり、どうしてもお客さまの大型案件を受注するために取りに行くことや、オンラインゲームを効率化させて少ない体制で運営するといったことは、メンバーの目線からするとやはり大変で、一筋縄ではいきません。

しかも、それを何度も経験したことあるような中堅やベテランであればよいのですが、まだ若い彼らが成長のステップとしてそのようなことを学んでいくことは、決して簡単ではありません。

私も人の親ですが、「がんばれ」「ここでがんばったことが将来につながる」とは思いつつも、従業員にやはり負荷が掛かります。

その負荷は、残業時間が多いというようなことではありません。お客さまに納品するためにクオリティを保たなければならないというプレッシャーや、出したゲームのキャンペーンについて、「X(旧Twitter)」などさまざまなところから意見を言われることなどによるものです。

そのような成長痛を抱えながらも、若い彼らには私などよりも非常に伸びしろがありますので、そのために「VISION 2030」を掲げたということもあります。

その伸びしろに対して、「無理なく」ということではなく、「ちょうどいい」よりも少しつらいかもしれないけれど、コンフォートゾーンとして支える仕組みを投資して作ろうということで「VISION 2030」を掲げています。

当日に寄せられたその他の質問と回答

当日に寄せられた質問について、時間の関係で取り上げることができなかったものを、後日企業に回答いただきましたのでご紹介します。

<質問1>

質問:どんな方に株主になってもらえたらなどの希望はあるのでしょうか。

回答:特段の希望はありません。時価総額の観点でもまだ選べるような立場にはないと思っています。当社に興味を持っていただいた投資家の方にそれぞれの投資スタンスで保有していただければ幸いです。

<質問2>

質問:M&Aの今後の予定は?

回答:成長戦略においてもM&Aは重要な軸として方針も掲げておりますので、足元では案件のソーシングを代表が率先して行っており、案件の市場環境も活況ではあります。こちらは買収があった際には速やかに適時開示でお知らせします。

<質問3>

質問:どんな会社を今M&Aしたいのでしょうか。

回答:2024年1月期通期決算説明会資料54ページ等にあるとおり、短期的にはWebソリューション事業および人材育成派遣事業と同じ領域の事業を営んでいる会社を対象としています。これはまだまだ両事業領域における市場環境は活況であることから、現在の事業領域を拡大できると見込まれるためです。長期的には当社が持ち合わせていない技術や領域の会社をM&Aする事も視野には入れています。

<質問4>

質問:人財の採用は最近どのルートですか?

回答:一般的なルートと相違はありません。新卒は新卒専用の求人媒体や自社メディアを通じて求職者を募ります。また中途は人材紹介会社経由が多いです。また、一定数はリファラル採用やアルムナイ採用(出戻り)もあります。今後は採用母数も増加していきますので、さらなる優秀な人材を継続して確保していくために、引き続き、今以上に採用を強化していく方針です。

<質問5>

質問:人材育成については地方の人材活用もできているのでしょうか。

回答:新卒は地方の人材採用も行っております。社員寮等も用意して働きやすさ等の観点での配慮も行っております。

中途に関しては、現在は地方人材の採用は行っておりませんが、今後はリモート勤務のみの採用等も拡充していく予定ですので、その際には積極的に地方人材の採用を行っていきます。

また、M&Aにおいては特に地方にある会社も対象ですので、その際にはそこを軸に展開していく構想もあります。

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