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エージェント・インシュアランス・グループ Research Memo(7):財務内容は良好

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■業績動向

3. 財務状況と経営指標
エージェント・インシュアランス・グループ<5836>の2023年12月期末の総資産は前期末比243百万円増加の2,148百万円となった。流動資産は売掛金が同166百万円増加し1,592百万円、固定資産は同65百万円増の555百万円と大きな変化はなかった。

負債合計は前期末比129百万円増加の938百万円となった。大型のM&Aなどに備えるため有利子負債を105百万円増加させ、341百万円とした。また、純資産合計は同114百万円増加の1,209百万円となった。

財務内容は良好で、自己資本比率は56.3%(前期末は57.5%)、ネットキャッシュ(現金及び預金−有利子負債)は603百万円となっている。一般的にM&Aを多用する会社においては、買収額と買収先企業の純資産との差額がのれん代として大きく計上されるが、同社のバランスシートの特徴として、のれん代の計上がないことが挙げられる。同社の場合には、小規模のM&Aでは保険契約の移管が行われるだけで、またある程度規模のある保険契約を譲り受ける場合も、譲渡対価はその保険契約から得られる手数料の1年分未満となるケースが多いため、M&Aに係る費用は大きくならないようになっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 田窪芳人)
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