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NYの視点:米3月ISM製造業景況指数、支払い価格は22年7月来で最高とインフレ根強さ示す

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全米供給管理協会(ISM)が発表した3月ISM製造業景況指数は50.3と、2月47.8から予想外に2022年10月以来となる活動の拡大を示す50を回復した。指数は16カ月連続で50割れと、活動縮小域にあったが大きく回復し、2022年9月来で最高となった。生産の大幅回復や強い需要が全体指数を押し上げた。同時に、仕入れ価格の上昇も明らかになった。

重要項目の新規受注は51.4と、予想外に、2月49.2から50と成長拡大域を回復。生産は54.6と2022年6月来で最高となった。ISM製造業調査委員会のフィオレ会長は需要は回復の初期の段階で状況改善の明確な兆候が見られると楽観的。1月、2月に比べ製造業は伸びが拡大していると言及した。

同時に、原材料価格の上昇が目立ち、インフレ圧力の根強さが示された。支払い価格は55.8と、2月52.5から予想以上に上昇し、2022年7月来で最高となった。

短期金融市場で6月の利下げ確率は先週75%程あったが50%まで低下した。原油価格の上昇や原材料コストの上昇に加え、輸送費の上昇が第1四半期の価格に影響したと指摘されている。また、労働コストの上昇は販売価格の上昇につながったと指摘。

雇用は47.4と、2月45.9から改善も、6か月連続で50割れで活動の縮小となっている。インフレが根強く、連邦準備制度理事会(FRB)のインフレ目標2%達成に一段の確信を示す結果とならず、利下げの時期をめぐり、依然不透明となった。

■米3月ISM製造業景況指数:50.3(予想48.3、2月47.8)
新規受注:51.4(予想49.8、2月49.2)
支払い価格:55.8(予想53.0、2月52.5)
雇用:47.4(予想47.5、2月45.9)
生産:54.6(2月48.4)
受注残:46.3(2月46.3)
入荷遅延:49.9(2月50.1)
在庫:48.2(2月45.3)
輸出:51.6(2月51.6)

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