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日経平均は反発、前日下落の反動入るも25日線は回復できず

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3日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は43.10ドル安(-0.11%)の39127.14ドル、ナスダックは37.01ポイント高(+0.23%)の16277.46、S&P500は5.68ポイント高(+0.11%)の5211.49で取引を終了した。ADP雇用統計が予想を上回り、利下げがさらに遠のくことを警戒した売りに、寄り付き後、下落。その後、3月ISM非製造業景況指数が予想外に低下し、消費鈍化を示唆したため金利先安観が再燃。さらに、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエルFRB議長も、引き続き年内の利下げの可能性を示唆すると、相場は上昇に転じた。終盤にかけ、消費鈍化を警戒した売りが上値を抑制しダウは再び下落した一方、ナスダックは利下げ期待の再燃でかろうじてプラス圏を維持し、まちまちで終了。

米国市場は高安まちまちだったものの、年度初めの機関投資家による益出しが一巡したとのことで需給面を材料に東京市場は買い優勢でスタート。日経平均は寄付き直後に40000円台を回復した後は、40243.02円まで上昇。買い一巡後は、政府・日本銀行による円買い介入警戒が高いことから上値は重くなり、終値での25日移動平均線(39796円)水準回復とはならなかった。

大引けの日経平均は前日比321.29円高(+0.81%)の39773.14円となった。東証プライム市場の売買高は19億8441万株、売買代金は4兆7963億円。セクター別では、電気・ガス業、非鉄金属、鉱業、保険業、金属製品などが上昇した一方、空運業、水産・農林業、鉄鋼、陸運業の4セクターのみ下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は61%、対して値下がり銘柄は34%となっている。

日経平均採用銘柄では、東京電力HD<9501>、関西電力<9503>など引き続き電力株が買われたほか、ディーエヌエー<2432>、ソシオネクスト<6526>が一部証券会社のレポートで急騰。また、住友鉱山<5713>、三井金属<5706>、三菱マテリアル<5711>など資源関連銘柄も買われた。このほか、コニカミノルタ<4902>、フジクラ<5803>、花王<4452>、SUMCO<3436>、荏原製作所<6361>が上昇。

一方、ANAホールディングス<9202>、ニッスイ<1332>、日本製紙<3863>、IHI<7013>が売り優勢となったほか、富士通<6702>、住友ファーマ<4506>、日本製鉄<5401>が軟調推移。日経平均採用以外の銘柄では、KeePer技研<6036>が後場一段安となった。
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