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コレック、全開示項目で通期業績予想を達成 今期はオーガニックの成長に加えてAoie社の買収効果も寄与する見込み

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2024年4月12日に発表された、株式会社コレック2024年2月期決算説明の内容を書き起こしでお伝えします。

エグゼクティブサマリー

コレック、全開示項目で通期業績予想を達成 今期はオーガニックの成長に加えてAoie社の買収効果も寄与する見込み

栗林憲介氏(以下、栗林):みなさま、こんにちは。代表取締役社長の栗林憲介でございます。ただいまより、株式会社コレック2024年2月期通期決算説明を始めさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

まずエグゼクティブサマリーでございます。実績につきましては、売上高が業績予想達成率107パーセントの39億3,800万円、EBITDAが1億6,000万円、営業利益が達成率107パーセントの1億1,900万円、当期利益が達成率103パーセントの8,800万円となりました。

トピックスとしては5つ挙げております。まず1つ目は、通期業績予想のすべての開示項目を達成することができました。これにより、2023年9月にこれまでの主要クライアントであるNHK業務から完全撤退したものの、新規事業で売上・利益の創出ができる体制の構築が完了いたしました。

2つ目は、配当を開始いたします。NHK業務からの事業転換に伴い、過去数年間は配当を中断しておりましたが、事業基盤が確立し、成長ストーリーが見えてきましたので、株主還元の一環として配当を再開いたします。配当金額は過去最大の1株あたり7円を予定しております。

3つ目は、過去最大の買収をいたしました。こちらは4月12日に公表いたしました太陽光販売及び設置事業を行う、株式会社Aoieの案件ですが、これにより太陽光事業における垂直統合を実現することができ、シナジー効果が非常に高い案件ですので、売上・利益の増加に大きく貢献するものと考えております。

4つ目は、ホールディングス化を予定しております。現在、9月1日の持株会社化体制にむけて検討を進めております。これにより経営のスピードアップやM&Aの実効性確保、次世代の人材育成などのメリットを享受しようと考えております。

最後5つ目は、5年後までの中期経営計画を公表いたしました。4月12日にこれからの経営の方向性を5つの分野においてお示しし、エクイティストーリーを株主のみなさまにご提示いたしました。

以上がエグゼクティブサマリーになります。

目次

続いて、本日のアジェンダですが、記載の8つになります。

2024年2月期連結決算概要

それではまず決算概要についてですが、ご覧のとおり、2023年9月にこれまでのメイン事業だったNHK業務から完全撤退したものの、新規事業により着実に利益を創出し、業績予想をすべての項目で達成し、今後の成長に向けた事業基盤を構築できた、すばらしい1年になりました。

四半期別売上高推移

四半期別売上高推移ですが、NHK業務以外の売上成長率は32パーセントと高成長を維持しており、これにより2024年2月期通期のNHK業務の割合は3.5パーセントとなり、事業ポートフォリオの入れ替えは完了いたしました。

事業ポートフォリオ(売上高構成と推移)

事業ポートフォリオ別の売上高構成と推移ですが、こちらもご覧のとおり2大セグメントであるセールスプロモーションとメディアともに、四半期売上は非常に順調に推移いたしました。

売上高の季節性変動

続いて売上高の季節性変動ですが、当社の売上高は、ショット型のライフラインまわりの商品サービスを多く取り扱っている関係で、年末年始から新年度である4月にかけて増加する傾向があります。

ただ、今後はストック型商品の販売比率を高めていきますので、売上高の平準化を見込んでおります。

連結バランスシートの推移

連結バランスシートの推移ですが、こちらは前期末と比較して、売上増加に伴う営業未収入金・買掛金・未払金の増加と新規借入による資金調達、M&Aに伴うのれんの増加の3点が主な変動の要因となっております。

連結CFの推移

連結キャッシュフローの推移ですが、前期末と比較して、売上増加に伴う運転資金の増加、法人税等の還付、M&A投資、新規借入による資金調達が主な変動要因となっておりますが、現金及び現金同等物の期末残高は4億6,500万円増加しております。

セールスプロモーション・セグメントの詳細

続いて、セールスプロモーション・セグメントの詳細ですが、前期と比較して、NHK業務からの撤退により、取扱商品構成が大きく変わる過渡期でございましたので、いったん利益率は低下しておりますが、今後は自社商品の開発・販売に取り組むことで、利益率の向上を図ってまいります。

セールスプロモーション・セグメントの詳細

ただ、ご覧のとおりセールスプロモーションにおける各セグメントはすべて、四半期ベースでの過去最高売上を達成しておりますので、事業は順調に成長しております。

メディア・セグメントの詳細

続いて、メディア・セグメントの詳細ですが、自社開発とM&Aによる新規メディアの創出により、売上・利益ともに順調に成長することができました。今後も引き続き、メディアポートフォリオを拡充することにより、拡大を図ってまいります。

メディア・セグメントの詳細

ただ、2024年2月期第4四半期においては、一部不採算メディアの整理を行いましたので、運営するメディアの数は減少しておりますが、ポートフォリオの入れ替えを適時行えましたので、売上・利益につきましては増加させることができております。

それでは、決算概要の説明につきましては以上になります。

株主還元における配当

続いて株主還元についてですが、2024年2月期は、コレックへの社名変更による記念配当も含めて1株あたり7円の配当を予定しております。

また今後の配当基本方針ですが、事業ポートフォリオの転換や新規事業が順調に成長していることで、将来の方向性が見えてきたことと、キャッシュフローの安定創出についても基盤が整ってきましたので、DOE5パーセントを目安に今後も安定配当を継続していく方針でございます。

ですから、2025年2月期については利益成長により純資産が増加する見込みですので、期末配当は1株あたり8円を予想しております。

Aoie社の買収について

では、続いてM&Aの実施についてですが、2024年4月12日に太陽光パネルの販売及び設置事業を展開する株式会社Aoieとの買収に関して、株式譲渡契約を締結いたしました。これにより太陽光事業の垂直統合を実施し、販売から設置まで一貫してグループで対応することで、収益性を高めていこうと考えております。

Aoie社とのシナジーについて

また、Aoie社のグループインによる、当社既存の太陽光パネルの販売事業を行う子会社C-clampとのシナジーについてですが、財務的・非財務的な両側面でシナジーが大きく見込まれると考えております。

具体的には4つ挙げております。1つ目は、ソーラーパネルや蓄電池などの仕入れ面と信販会社へのスケールメリットが発生する点。

2つ目は、これまで訪問による対面コンサルティング販売だけだった販売経路に、新しくウェブコンサルティング販売が加わることによる販売力の強化。

3つ目は、既存の対面コンサルティング販売力も、Aoie社の対面コンサルティングのノウハウを掛け合わせることで強化できること。

4つ目は、Aoie社の設置業務を当社にグループインさせることで、これまで外部に流れていた設置費用を内製化し、収益性を高められることが挙げられます。

これらのシナジーを活かして、太陽光事業の売上・利益の拡大を実現してまいります。

2025年2月期業績予想

では、続いて2025年2月期業績予想についてご説明いたします。各開示項目の数字は記載のとおりです。

全項目で前年に比べ成長しておりますが、特に売上が、オーガニックの成長に加えて、Aoie社の買収効果もあり、前年比約159パーセントの62億6,500万円、EBITDAが前年比約146パーセントの2億3,500万円と大きく伸びる予想になっております。

これによりNHK業務をメイン事業としていた旧エヌリンクス体制の最高売上高約50億円を、大きく上回ることになりますので、こちらからも事業ポートフォリオの転換が非常に順調であることを感じ取っていただける数字になっております。

もちろん2024年2月期同様、お示しした予想をきっちりと達成していこうと考えております。

持株会社体制の狙いとスケジュール

続いて、持株会社化の進捗についてですが、2024年9月1日からの持株会社化を実現すべく、ただいま準備を進めております。

体制としては資料23ページのように、太陽光、アウトソーシング、メディアプラットフォーム、介護福祉用具レンタルの4つの事業会社に分割し、5つのメリットを享受したいと考えております。

なお、本件につきましては、5月29日開催の株主総会にて承認を得る予定でございます。

セグメント区分の変更

それでは、続いてセグメント区分の変更についてですが、2025年2月期第1四半期より、開示セグメントをこれまでのメディアセグメント、セールスプロモーションセグメント、アプリセグメントから、資料25ページのようにメディアプラットフォームセグメント、アウトソーシングセグメント、エネルギーセグメントに変更いたします。

これにより投資家のみなさまが、より分かりやすく当社の経営をご認識していただけるようになると考えております。

中期経営計画

続いて中期経営計画についてですが、4月12日に、エヌリンクスからコレックに生まれ変わった我々の新しい5年後までの中期経営計画「CORREC Innovation 2029」を公表いたしました。

我々コレックがこれからどんな未来を実現していきたいのか、どのように5年後の売上120億円、EBITDA10億円を実現していくのかを詳しく記載しておりますので、こちらもぜひご覧いただきますよう、お願い申し上げます。

ESG/SDGsに関する取り組み

それでは、続いてESG/SDGsに関する取り組みについてですが、4月11日に公表しましたとおり、RayRoad社が運営するeスポーツのプロチーム「RayRoad Gaming」と業務提携をいたしました。

これによりeスポーツのプロチームのノウハウを当社が運営するゲーム攻略サイト「アルテマ」を通じて発信することで、コンテンツの拡充、ならびにさらなる利用者の利便性の向上を図るとともに、eスポーツを通じた産業の活性化による雇用創出や地域コミュニティの創出にも寄与していきたいと考えております。

栗林氏からのご挨拶

それでは最後になりますが、2024年2月期はこれまでのメイン事業であったNHK業務から完全撤退したにもかかわらず、業績予想を全項目達成し、新しい事業ポートフォリオでも黒字経営ができることを証明できた1年になりました。

これから我々はコレックとして生まれ変わり、2029年までの中期経営計画を発表して、新しいスタートを切ります。

足元2025年2月期の業績予想につきましても、これまでのNHK業務がメインだった頃の最高値を超える売上高を発表することができております。

ですから、投資家のみなさまには新しいスタートを切ったコレックにご期待をいただき、引き続きご支援、応援をいただけますようお願い申し上げます。

それでは以上で2024年2月期通期決算説明を終了させていただきます。最後までご視聴いただき、誠にありがとうございました。

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