fbpx

欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、ドル買い継続も155円にらみ上値は重い

マネーボイス 必読の記事



16日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。強い米経済指標を受け引き締め的な金融政策が見込まれ、ドル選好地合いは継続。ただ、155円が防衛ラインとの見方から、154円後半以上の売りで上値の重さが意識されそうだ。

前日発表された米国の小売売上高は予想外に改善し、引き締め的な金融政策を後押しする材料に。それを受けた金利高でドル買いが強まり、ユーロ・ドルは1.0620ドル付近に下げ、ドル・円は日本の円安けん制も154円台に水準を切り上げた。一方で地政学リスクが高まり、クロス円は円買いに押された。本日アジア市場もその流れが受け継がれ、ドル・円は小じっかりの値動きで引き続き155円を目指す展開となった。

この後の海外市場は引き続き経済指標が手がかり。米鉱工業生産が予想通り改善すれば、利下げ時期の後ずれを見込んだ買いが入りやすい。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長ほか当局者のタカ派的な見解で金利高に振れれば、ドル選好地合いに。一方、日本政府の弱いトーンの円安けん制で、為替介入への過度な警戒は和らいだ。とはいえ、152円を上抜け後は短期間で上値を切り上げ、過熱感による売りも想定したい。

【今日の欧米市場の予定】
・18:00 独・4月ZEW景気期待指数(予想:35.5、3月:31.7)
・18:00 ユーロ圏・2月貿易収支(1月:+114億ユーロ)
・21:30 米・3月住宅着工件数(予想:148.2万戸、2月:152.1万戸)
・21:30 米・3月住宅建設許可件数(予想:151.0万戸、2月:152.4万戸)
・21:30 カナダ・3月消費者物価指数(前年比予想:+2.9%、2月:+2.8%)
・22:15 米・3月鉱工業生産(前月比予想:+0.4%、2月:+0.1%)
・22:15 米・3月設備稼働率(予想:78.5%、2月:78.3%)
・22:30 ジェファーソン米FRB副議長基調演説(金融政策フォーラム)
・01:30 ウィリアムズNY連銀総裁討論会参加(NY経済クラブ主催)
・02:00 バーキン米リッチモンド連銀総裁講演(経済見通し)
・02:15 パウエル米FRB議長・マックレム・カナダ中銀総裁対談

いま読まれてます

記事提供:
元記事を読む

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらXでMONEY VOICEをフォロー