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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、ドル買いと介入警戒で155円付近の攻防

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17日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め的な政策方針が続くとの見方からドル選好地合いの見通し。ただ、155円付近で日本の為替介入が警戒され、同水準での攻防が予想される。

パウエル米FRB議長は前日の講演で、インフレ抑制には時間を要するとの見解を示した。それを受け現行の引き締め的な政策が維持されるとの思惑が広がり、米金利高・ドル高に振れユーロ・ドルは1.06ドル付近に下落。一方、ドル・円は154円70銭台に浮上したが、高値警戒の売りで一段の上昇は抑制された。本日アジア市場は海外市場の流れを受け継ぎ、ドル・円は154円後半の狭いレンジ内でのもみ合いとなった。

この後の海外市場は米金融政策がテーマ。主要国の中銀が早期利下げを模索するなか、FRBは現行の引き締め的政策を当面堅持する構え。利下げ期待は遠のきつつあり、金利高を背景としたドル選好地合いに変わりはない。ただ、日本政府は155円付近で為替介入に踏み切るとの思惑が広がり、同水準に接近するほど上値の重さが意識される。G20財務相・中銀総裁会議の行方が注視されるなか、高値圏でもみ合う展開とみる。

【今日の欧米市場の予定】
・17:00 南ア・3月消費者物価指数(前年比予想:+5.4%、2月:+5.6%)
・18:00 ユーロ圏・3月消費者物価指数改定値(前年比予想:+2.4%、速報値:+2.4%)
・03:00 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
・05:00 米・2月対米証券投資収支(ネット長期有価証券)(1月:+361億ドル)
・06:30 メスター米クリーブランド連銀総裁講演(FRBイベント)
・08:15 ボウマン米FRB理事座談会参加
・G20財務相・中銀総裁会議(ワシントンDC、18日まで)

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