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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、日米金利差意識も日本の為替介入に警戒

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17日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。日米金利差を背景に、156円台への再浮上が予想されている。ただ、日本の為替介入が意識される157円台が視野に入れば、ドル買い・円売りは縮小しそうだ。

前日発表された米フィラデルフィア連銀製造業景気指数は予想より弱く、引き締め的な金融政策に対する期待は低下。ただ、連邦準備制度理事会(FRB)当局者はタカ派的なスタンスで金利高・ドル高に振れユーロ・ドルは1.0860ドル台に下落、ドル・円は155円40銭台に浮上した。本日アジア市場で米10年債利回りは下げ渋り、ドル売りは後退した。ドル・円は日米金利差で下げづらく156円台を目指す展開となった。

この後の海外市場は米国の長期金利や株価が手がかり。足元で発表されたインフレ指標は伸びの鈍化が緩慢で、利下げ後退の思惑から金利高・ドル高に振れやすい。今晩の景気先行指標はマイナスと予想されるが、ドル売りは限定的だろう。当局者は早期利下げになお消極的で、金利高に振れればドルに買戻しが見込まれる。一方、ドル・円は日米金利差が意識されるが、157円台が視野に入れば為替介入への警戒で失速しよう。

【今日の欧米市場の予定】
・18:00 ユーロ圏・4月消費者物価指数改定値(前年比予想:+2.4%、速報値:+2.4%)
・23:00 米・4月景気先行指数(前月比予想:-0.3%、3月:-0.3%)
・23:15 ウォラー米FRB理事講演(決済関連)

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