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ローソン限定「大きなカントリーマアム」に集まる熱視線。相次ぐステルス値上げで“消滅”まで取沙汰も突如の巨大化に「いいぞもっとやれ」との声

ローソンで販売されている「大きなカントリーマアム」なる商品が、このところSNS上で俄かに話題となっているようだ。

パッケージに“約3倍”とあるように、通常サイズの1枚(標準10グラム)の約3倍の重量のカントリーマアムが、一箱に4枚入って価格は税込で540円だというこの商品。

カントリーマアムといえば不二家が製造・販売している定番クッキーだが、この大きなカントリーマアムは、現在ローソンが予約受付を実施している「ローソンの夏ギフト」のギフト商品だということ。

ただ店舗によっては、店頭でも発売されているケースもあり、それが今回広く目に付くきっかけとなったということで、SNS上からは「いいぞもっとやれ」などといった驚きと称賛の声があがっている状況だ。

近い将来の消滅も危惧されるカントリーマアム

この近年では、イギリス発祥のクッキー専門店「ベンズクッキーズ」が店舗数を増やしたり、あるいは国内資本だと「ギルティーズ」の出店も目立ったりと、注目度が俄然上昇中のソフトクッキー。

だが、日本国内においてその代表格といえば言うまでもなく、1984年の発売から実に40年に渡り愛されてきた、不二家のカントリーマアムだろう。

発売当初は「湿気ったクッキー」などといったもあったカントリーマアムも、徐々にその存在が認知・支持されるようになり、今では「ミルキー」「ルックチョコレート」と並ぶ不二家の主力商品となっているわけだが、そのいっぽうで度々取沙汰されているのが、その量が年々少なくなっている……といった話だ。

例えば、1992年に発売されたカントリーマアムの大袋タイプに関しては、当初28枚入りで1枚当たり11.5グラムだったのが、96年に30枚入りで1枚10.5グラムに変更されたのはまだよしとして、その後07年からは個数減少が相次ぎ、14年には1枚10グラムで20枚入りに。

その後も同商品は、1パッケージの個数がさらに減らされていき、現在では1枚10グラムで18枚入りでの販売となっているという。

巷では、このように1パッケージの枚数が減っていく毎に「このままでは〇〇年に消滅するペースだ」と騒がれていたのだが、最新の予測だと早くて2050年代、あるいは遅くとも2070年代には消滅の憂き目となってしまうと、半ば真剣に危惧されているというのだ。

核家族化も個数減少の原因に?

原材料価格や人件費、それに物流費などの高騰が続くなかで、価格は保ちながらも実は大きさを小さくしたり、あるいは1パッケージの個数を減らすといったステルス値上げは、どの食品でも行われていることなのだが、特に世間から注目されることが多いのがお菓子業界。

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その具体的な商品名を挙げれば、カルビー「ポテトチップス」シリーズを筆頭に、ロッテの「ガーナミルクチョコレート」や亀田製菓「柿の種」、明治「きのこの山」「たけのこの里」など、まさに枚挙に暇のないといったところだが、カントリーマアムに関しても上記のような経緯から、ステルス値上げされたお菓子の代表格と目されているところである。

実際、不二家側もカントリーマアムの量が減っていることに関して、その原因はやはり原材料価格の上昇が大きいと説明しているのだが、いっぽうで家族の構成人数がここ数十年で減っていることも、1パッケージの個数が減っている事に関しての原因だとしているようだ。

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高止まりが続く原材料費はともかくとして、日本の核家族化までも影響しているとあれば、この手のお菓子の個数減少や小型化に関しては、もはや止める手だてはなさそうといったところ。そんないわば“諦めムード”が漂うなかであったこそ、そんな流れとは逆を行く“大きな”カントリーマアムの出現に、皆の注目が集まったといえそうだ。

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