今日も昨日と同じ時間帯からまとまった売りが出て、日経平均株価は大幅続落で今年度の相場を終えました。この同じ時間帯という性質から、「売りの犯人」が見えてきます。(『相場コラム『わしの罫線』』橋本明男)
年度末に節目割れの日経平均株価、終値は153円安の18909円
9月末「23400円」にむけて、雨降って地固まる
今日も、昨日とまったく同じ時間帯からまとまった売りが出まして、大幅続落となって今年度の相場を終えました。日経平均は153円安の18909円、TOPIXは14.99ポイント安の1512.60ポイント、出来高は概算22億2千万株で終わっております。
今日の出来高は昨日よりも3億7千万株多くなっておりますが、同じ時間帯から出た売りということを考えれば、売りの犯人は公的資金、日銀、証券会社ディーラーというところでしょう。
昨年、3月末の日経平均は16758円でした。今日の大引けはそれよりも2151円、率にして12.8%も上がっておりますから、利益確定の売りを出したのだと思います。当然ここで抜けた資金は、また来週から始まる新年度には買いという形で帰ってくるはず。
さて、今日で月足が確定致しました。日経平均の月足は安値引けの陰線となりまして、2月末に比べ209円安という型です。月足の上昇波は、何の問題もありません。

日経平均株価 月足(SBI証券提供)
4月相場の展望としてみますと、まず日経平均の変動レンジ
上限:20820円
下限:18260円
以上が計算されます。
週足を見ますと、今週も陰線で3週連続陰線、3週連続安の型です。そしてこの3週間の下げ幅は695円と非常に小さいものです。

日経平均株価 週足(SBI証券提供)
そしてまた、3週連続陰線、3週連続安というのは、2014年12月から1月にかけて以来です。あの時は16795円から半年で20800円台まで上がりました。今回も同じくらい上げてくれると仮定すれば、9月末に日経平均23400円となるのですが、さてどうなりますか。
来週火曜日に重要変化日が来ます。下げるとしてもあと1日。私の相場観測法はそう考えます。では御健闘を祈ります。
『相場コラム『わしの罫線』』(2017年3月22日号)より一部抜粋、再構成
※太字はMONEY VOICE編集部による
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チャーチスト歴35年!【橋本罫線考案者】テクニカルのプロである橋本明男が毎日綴る相場コラム。日々の株式市場の動向から、短期的・中期的な相場の行方を予測。また、東証1部の銘柄を中心に、今が狙い目の個別銘柄の情報も掲載しています。