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記憶術から教祖入門まで、最近面白かった「マニュアル本」ベスト5=三浦茜

4. 親孝行プレイ

 『親孝行プレイ』著:みうらじゅん/刊:角川文庫

 『親孝行プレイ
著:みうらじゅん/刊:角川文庫

親孝行したいとか親は大切だとか、“思っている”だけでは気持ちは相手に伝わりません。親孝行は、具体的に行動しないと意味がないのです。どうせなら徹底的に親を喜ばせてあげたい。そこで忘れてはならないのは、相手が親だからこそ「誰よりも気を遣い、誰よりもサービス精神を持ち、誰よりも接待感覚を忘れてはならない」こと。とにかく行動。初めはぎこちなくてもいいじゃないですか。著者が実際にやっている親孝行の数々。これ、感動します。

軽く1~2時間で読める本です。親孝行をプレイとして捉え、実際に筆者が行っている親孝行プレイの数々を丁寧に紹介してくれています。ちょっと古い本なので、情報が多少古く感じるところもありますが、大事なのはマインドですから!

子供は「そう言えば大人たちが喜ぶ」ということを充分知ったうえで、さらに自分の「子供」というキャラクターも踏まえて、「わかったようなこと」をわざと口にしたのである。

なぜ子供がそんなことを言ったのかといえば、それは大人たちにウケる喜びであったり、その後の「お年玉」「お小遣い」というギャラのためであったりするのだが、この例から知ることができるいちばん重要な点は、このようなことである。「子供は小さいことから、親や大人を喜ばせるプレイをしている」

親孝行は心でするもの、親孝行に計算や打算はいらない、とする古びた固定観念は、この例から見ても明らかなように、今すぐ捨てなければならないのがわかるであろう。

このくだりを読んで「確かに!」と思ってしまいました。計算や打算ありでもいいじゃない!

5. 完全教祖マニュアル

 『完全教祖マニュアル』著:架神恭介,辰巳一世/刊:筑摩書房

 『完全教祖マニュアル
著:架神恭介,辰巳一世/刊:筑摩書房

多くの人をハッピーにしながら、大きな尊敬を受ける――教祖ほどステキなビジネスはほかにありません。キリスト教、イスラム、仏教などの大手伝統宗教から、現代日本の新興宗教まで、古今東西の宗教を徹底的に分析。教義の作成、信者の獲得の仕方、金集め、組織づくり、さらには奇跡の起こし方――あらゆるシチュエーションを実践的に解説した本邦初の完全宗教マニュアル。

前回更新した「違う世界を見てみたい!オススメのルポタージュ本あれこれ」でも紹介した本なんですが、押さえておきたいマニュアル本としてもオススメ。教祖になるためにというより、数々のだましのテクニックを知る意味で参考になりそうです。そういった手口やテクニックがあることを知っておけば、いざという時に気づけますもんね。でももし教祖になりたかったら、この本に忠実に従えば、教祖になれる気がします。

ということで、最近読んだ本の中から、今回は「人生に役立つマニュアル本」をリストアップしてみました。他にも「他人の人生を知る!自叙伝あれこれ」「ためになりそうなビジネス書」などもまとめる予定です。

皆さんもおすすめ書籍があったら教えてください。

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Be Magnetic!現代を生き抜くために!押さえておきたいマニュアル本あれこれ より
※記事タイトル・本文見出しはMONEY VOICE編集部による

サンフランシスコからよしなしごとを発信していきます

Be Magnetic!(三浦茜ブログ)

2014年からサンフランシスコに住んでいます。アメリカで暮らしていて気づいたことや、使ってみたサービスの感想など。日経MJなどでも書いてます。最新UpdateはTwitterまたはFacebookをFollowしてください。Follow @akaney | プロダクトハンターあかねのネタ帳

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