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英語とプログラミングの罠~ビジネスマンの世間知らずが日本を滅ぼす=施光恒

レントシーキングといえば、三橋さんがブログを休んでいたのをいいことに(?)、7月28日には下記のようなニュースが流れていました。竹中平蔵氏(パソナ会長)の努力が実を結んだのでしょう。

「外国人家事代行、3社認定 フィリピン人受け入れ今秋にも開始」(『日本経済新聞』〈電子版〉、2016年7月28日配信)
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO05334080X20C16A7L82000/

神奈川県や内閣府などは27日、国家戦略特区を活用した外国人による家事代行サービスを手掛ける事業者として3社を認定し、通知書を交付した。黒岩祐治知事は「女性にもっと活躍してほしいが現実問題、家事に追われて十分力を発揮できていない。日本の労働環境が大きく変革することを目指し成果を上げたい」と述べた。

認定されたのはダスキン、パソナ、ポピンズの3社。3社はフィリピン人を計30人程度受け入れ、今秋をめどにサービスの提供を始める計画だ…(後略)。

(竹中氏が、外国人家政婦導入のために動いていたことについて下記の拙稿もご覧ください)。
施 光恒「『外国人家政婦』は日本人の倫理観に合うのか?」(『産経新聞』(九州山口版)2014年6月5日付)
http://www.sankei.com/economy/news/140605/ecn1406050001-n1.html

視野の狭いビジネスマンの論理が過度に持ち上げられ、それが「社会の要請」「時代の要請」そのものであるかのように語られてしまう。そうした風潮が、日本社会をおかしくしている原因の一つでしょう。
(´・ω・`)

財界の人々に、「世間はもっと広いんだよ」「社会は複雑であり、ビジネスの世界とはそのうちの一つに過ぎないんですよ」と各界の人が教え諭す場を作る必要があるのかもしれません。(本当は、「政治」こそがそういう場であるはずなのですが、今では「政治」はビジネス界に乗っ取られ、その代弁者になってしまっています)。

学校の先生も、農業や漁業の従事者も、地元の建設業界で働く人も、医療関係者も、皆それぞれ自分の領域の専門家であり、各々の見方を照らし合わせてはじめて、社会や世間が見えてくるはずです。

まずは、それぞれ自分の持ち場で働いている多様な人々が、「グローバル企業のビジネスマンのほうが社会や世間をよく知っているなんてことは別にない」と当たり前のことを確認することが大切でしょう。

そして、ビジネスの論理が、教育や政治、医療や介護、治安や安全保障、街づくり、歴史や伝統の保全といった他の領域を侵食しはじめたら、「そういう視野の狭い見方ではいかん」と自信をもって指摘することが必要なのだと思います。
m9(`・ω・´)キリッ

長々と失礼しますた…

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