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緻密な情報分析で「町に血が流れる時」に買い、年利80%以上を叩き出す投資家H氏

Hさん流、次々と儲け話を呼び込むための「4つの条件」

Hさんと私はその他にも、2010年メキシコ湾原油流出事故後に英国石油メジャーBP(旧名ブリティッシュ・ペトロリアム)の買いで大きなリターンを上げた。

数年前には、グーグルは単なるIT会社ではなく軍需産業だというシナリオからまだまだ買えると判断し、為替差益を除いても半年で約40%以上の利益を得たこともあった。さらに細かい事例は枚挙に暇がない。

さて、ではなぜHさんの元に、ウクライナ国債のような有利な話、旨みのあるネタが優先的に飛び込んでくるのだろうか。

私が20年以上にわたってHさんを仔細に観察し、また直に彼に聞いたところの結論はこうだ。妙味ある話が四方から飛び込んでくるのは、次の4つの条件を備えた人である。

(1) いつでも稼働できるカネが大量にあることが知られている

これは大前提で、そうでなければ「カネがカネを生む」儲け話が転がり込んでこようはずもない

(2) いつでも時間があると言うことを知られている

Hさんは初対面の人に自己紹介する時、必ず「暇だけがトリエの人間です」と言う。多忙を極めて飛びまわっている人には、旨い話が来る暇がないのだ

(3) 駅近、有名百貨店前など、誰もが行きやすい場所にオフィスを構えている

そうでなければ人々が寄り付かない。情報はヒト・カネと共にやってくる。Hさんのオフィスは、好立地で、かつ、いろいろな人種が重圧を感じない質素な建物だ

(4) 決して悪いことをしない人だと知られている

善良でなければ入手できるネタは限定的になる。ワルにはそうそう旨い話は転がり込んでこない。情報発信元がトバッチリを警戒し、ネタを出し渋るのである。

筆者も、人脈のひとつとしてワルと付き合ってきたし、友人にもワルは多いが、原則として仕事では組まないことにしている。なんとなく信用できないからとか、裏切られそうだからとか、ヤワな心配ではない。

ワルと仕事をすると、組んだ相手が脱税して、あらぬ疑惑がこちらにまで飛び火したり、ヘタを打った尻拭いにこちらが参考人に呼ばれたり、現実の難事として、とかく面倒がつきまといがちだから、忌避せざるを得ないわけだ。

Hさんはそのあたりをよく承知していて、日頃から「4つの条件」を周知している。だからまわりの人々は自分も一枚噛むべく、まず真っ先にHさんに儲け話を持ち込むのである。

無論、少しでも法的に危険な匂いがすれば弁護士に相談し、探偵に調べさせ、あるいは著名な証券会社の調査部情報を利用して、その真偽を確かめるのは言うまでもない。

間口を可能な限り広げつつ、ほんの僅かでも疑わしい話には乗らない。それがHさんの「質」と「量」を担保する情報収集・活用術である。

山崎和邦(やまざきかずくに)

山崎和邦

1937年シンガポール生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。野村證券入社後、1974年に同社支店長。退社後、三井ホーム九州支店長に、1990年、常務取締役・兼・三井ホームエンジニアリング社長。2001年同社を退社し、産業能率大学講師、2004年武蔵野学院大学教授。現在同大学大学院特任教授、同大学名誉教授。

大学院教授は世を忍ぶ仮の姿。実態は現職の投資家。投資歴54年、前半は野村證券で投資家の資金を運用、後半は自己資金で金融資産を構築、晩年は現役投資家で且つ「研究者」として大学院で実用経済学を講義。

趣味は狩猟(長野県下伊那郡で1シーズンに鹿、猪を3~5頭)、ゴルフ(オフィシャルHDCP12を30年堅持したが今は18)、居合(古流4段、全日本剣道連盟3段)。一番の趣味は何と言っても金融市場で金融資産を増やすこと。

著書に「投機学入門ー不滅の相場常勝哲学」(講談社文庫)、「投資詐欺」(同)、「株で4倍儲ける本」(中経出版)、近著3刷重版「常識力で勝つ 超正統派株式投資法」(角川学芸出版)等。

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