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もし連騰が途切れても強気が吉! 日経平均は2万4000円を目指している=武田甲州

日経平均株価が一気に21000円台に乗せてきました。96年12月以来、21年ぶり。若干の過熱感はあるものの、来年3月までにはまだまだ上値がありそうです。(『証券アナリスト武田甲州の株式講座プライム』武田甲州)

武田甲州(たけだ こうしゅう)
ストラテジスト、証券アナリスト、日本証券アナリスト協会検定会員。宮崎県出身。熊本大学法文学部卒。山一証券にて個人・法人営業、投信開発などに従事。その後、地銀や証券会社等の勤務を経験。全般相場見通しはもちろん、証券アナリストの視点で景気や為替動向、社会動向までを見通した分析を行っている。

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PER16倍で2万2912円。日経平均株価、下半期の妥当水準を分析

日経平均、一気に21000円台へ

日経平均株価が一気に21000円台に乗せてきました。96年12月以来、21年ぶり。若干の過熱感はあるものの、来年3月までにはまだまだ上値がありそうです。

日経平均株価 週足(SBI証券提供)

日経平均株価 週足(SBI証券提供)

まずは、最新の日経平均株価の指標をみてみます。

日経平均株価の指標(17年10月13日現在)

日経平均株価:21155.18円
PER:14.77倍
PBR:1.28倍
配当利回り:1.69%
EPS(1株利益):1432.31円(過去最高水準)
PBS(1株純資産):16527.48円(同上)

2014年以降のPERは下記の範囲で動いてきました。
2014年:13.46~16.82倍
2015年:13.37倍~18.19倍
2016年:12.62倍~16.64倍
2017年:13.67倍~16.60倍

ということで、妥当な日経平均株価の水準は、1株利益1432円として、PER15~16倍が妥当と計算して、下記となります。
PER15倍=21480円
PER16倍=22912円

今後の見通し:まだまだ上値が大きい

今後の見通しですが、11月にかけての決算発表に注目です。堅調な企業業績見通しを背景として、日経平均株価の1株利益は1450~1500前後以上に上がってくると思われます。

そうなるとPER15~16倍で、21600円前後~24000円前後までが下半期の日経平均の妥当な水準となります。ということは、まだまだ上値が大きいと考えていいでしょう。

直近の騰落レシオが137.90倍まで上がってきています。相場にやや過熱感が出てきていますので、どこかで相場が休むかもしれませんが、強気継続でもかまわないと思われます。

※なお、高値更新中の米国株のPERは20倍前後まで上昇してきています。背景には連邦法人税率引き下げ(35%から20%への引き下げ)を伴う税制改革への期待があります。したがって、もし税制改革に成功すれば、現在のPERは決して高いものではないということが言えます。

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証券アナリスト武田甲州の株式講座プライム』(2017年10月15日号)より
※太字はMONEY VOICE編集部による

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