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株高を支えるのは『鯨』だけじゃない!巨額マネーが流れ込むあと2つの要因

現在の株高を支える『7頭の鯨』にさらに力強い2つの援軍が

さて、いい相場展開となっている株式マーケット。大安吉日の5月19日(火)に日経平均株価が終値ベースで2万26円と2万円の大台乗せとなり、週末金曜日まで6日連続高となっています。

そして、週明け月曜日も高くなりそうです。昨晩(金)のNYダウは53ドル安ですが、円相場が1ドル=121.50円前後と金曜日の東京市場の1ドル=120.70円前後から大きく円安が進行しています。

加えて、シカゴ日経先物は2万365円と週末の東京市場の日経平均株価の終値2万264円よりも100円ほど高くなっており、従いまして週明け月曜日の東京市場は朝方から買いが先行する堅調な展開となることが想定されます。

尚、東証1部の時価総額は金曜日(22日)に591兆3007億円とついにバブル期真っ盛りの1989年12月29日に記録した590兆9087億円を突破し、25年5ヶ月ぶりに過去最高を更新しています。

時価総額はバブル景気が崩壊した後、株価低迷を背景に2003年3月末には228兆3073億円まで減少。07年6月末には567兆円まで回復しましたが、リーマン・ショックに伴う株安の影響で08年後半から12年後半にかけては230兆円~330兆円で推移していました。

89年12月29日に日経平均は3万8915円と史上最高値を記録。同日のTOPIXは2881ポイントでした。週末の日経平均株価は2万264円とその52%の水準、TOPIXは1647ポイントと57%の水準に位置しています。

それにもかかわらず時価総額が当時を上回ったのは、東証1部に上場する企業数が1165社から1883社に約6割増え、株式数が当時と比べて増加したことが大きな要因です。

ところで、海外の投資マネーが割安感のある日本の不動産市場に流入しています。米国や北欧の年金ほか、中華系のアジアマネーなどであり、近年は世界中の主要都市の地価が高騰しているのに比べて日本の都市部はまだ出遅れ感があるからです。今、中国人観光客の「爆買い」が話題になっていますが、都心の高級マンションでも中国人客の購入は目を見張る勢いです。

一方、株式マーケットでは外国人に加えて年金など大きな『7頭の鯨(クジラ)』が強力な上昇相場形成の一役を担っています。今から半世紀前の1960年代、個人投資家の間で関心が高まった投資信託の販売が伸び、相場を動かす「池の中の鯨(クジラ)」と言われたことがあります。

当時の小さなマーケットを「クジラ」が泳ぎ、投資信託が買えば上がるという相場は日経平均株価を1年余りで2倍近くに押し上げました。

現在の「鯨」(クジラ)に例えられる公的資金を改めて確認しますと、(1)「GPIF」(年金積立金管理運用独立行政法人)、(2)「KKR」(国家公務員共済組合連合会)と(3)「地方公務員共済組合連合会」と(4)「日本私立学校振興・共済事業団」の主要三共済、(5)「かんぽ生命」と(6)「ゆうちょ銀行」、それに(7)「日銀」を加えた『7頭の鯨』であり、日本株の買い余力は計27兆円と試算されています。

この『7頭の鯨』に(8)『外国人』を加えた巨額マネーが株式マーケットに流入しています。加えて、(9)自社株買いもこれから益々活発化してきます。下押し局面では鯨がここぞとばかりに活発に買ってきます。

繰り返し申し上げていますが、短期的な揺さぶり、目先の動きに一喜一憂することなく微動だにしない中長期スタンスで大勢上昇という大きな流れにしっかり乗って行きたいところです。

ハロー!株式』(2015年5月24日号)より一部抜粋

 

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