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蟻の一穴天下の破れ。「安倍内閣崩壊」の可能性はあるのか?=山崎和邦

安倍内閣崩壊の恐れはあるか

確率は極めて低いが、安倍内閣の崩壊はないことではない。森友学園の国有地買収について、万が一、安倍首相が知らないうちに秘書が仲介の労をとったとか、それによる収賄の疑いがあるなどということになれば、安倍内閣は崩壊する。

疑惑については、安倍首相自身が「職をかけて」と言って否定している。森友学園の事件は知恵者の菅さんでさえも手が出せない問題である。

安倍さんが本気で取り組まないと、危ないことになる恐れがある。またこれを徹底的に追及するのが野党の仕事でもある。野党は張り切って詮索するであろう。絶好の機会が来たとばかりに、大いに張り切って土地買収問題を究明するであろう。

安倍昭恵夫人の軽率なスピーチは筆者も偶然にテレビで聞いたが、あんなことは大した問題ではない。現職の首相夫人としては誠に不用意で無教養で軽率な言動ではあったが、内閣を崩壊させるというほどの問題ではない

問題は国有地買収にかかわることである。繰り返すが、蟻の一穴から大堤防が崩壊することもある。

現に、74年秋の立花隆氏が「月刊文藝春秋誌」に掲載した「田中角栄金脈の研究」のレポートがきっかけとなって、田中内閣は崩壊した。たった1つのレポートがきっかけとなったのだ。

好事魔多しと言う。当メルマガの前号で「アベノミクスは失速したか~安倍政権の経済的成果と森友学園の土地買収問題」という項目を設け、安倍政権の成立以来の経済的効果を10か条列挙した。当然、効果のある政策には副作用がある(10か条については割愛する)。

こういう10か条の経済的成果を誇ってみても、蟻の一穴(森友学園の土地買収に関する疑惑)から内閣が崩壊する恐れが、極めて少ない確率ではあるがあり得る。

アベノミクス相場は安倍内閣と共にあった。日経平均がその年のうちに5,000円下がるという例は平成になってから今までに9回あって、そのうちの7回は海外の問題からであった。今回の不祥事が国内発の下落に繋がる恐れも、極めて少ないがないことではない。これは「ブラック・スワン」というよりは、むしろ「リスク」の部類に入る問題だと言いたい。

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