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株価チャート、会社四季報、日経新聞。これから株を始めるなら、どれがいちばん大切なの?

あなたの答えは、残念ながら 不正解 です

今回の解答

その他の問題

これから株式投資を始める人が、どれか1つだけを選んで勉強するとしたら、株価チャート、会社四季報、日経新聞のうち、どれがいちばん大切でしょうか?

正解は・・・
(1)株価チャートの見方や考え方を勉強するのが大切
株取引の損益を決める最も大きな要因は、売買のタイミングと、リスク管理です。今回の3つの選択肢のうち、この両方を含むものは(1)の「株価チャートの見方や考え方を勉強するのが大切」だけです。したがって、どれか1つだけを選んで勉強するとしたら、という問いには、(1)が正解となります。

誰でも、株式投資を始めるとなると、さすがに何を根拠に投資するのかを考えることでしょう。そして、投資教育を行うまともなところに尋ねると、教科書的な答えが帰ってきます。

教科書的な答えとは、

株式投資は事業に対する投資である。
株式投資は長期投資が好ましい。
株式投資は企業の成長に投資する。
株式投資は割安なものに投資するべきだ。

などです。このうち、前の2つはどちらかというと株式の発行企業サイドに立った一般論で、後の2つは、それぞれ成長株(グロース)投資、割安株(バリュー)投資と呼ばれる、いわゆる投資の王道です。

つまり、教科書的な投資教育で扱うものは、押し並べてファンダメンタルズ分析なのです。

ところが、ファンダメンタルズ分析だけをベースにした株式投資では、なかなか上手く儲けることができません

ファンダメンタルズ分析での投資は、根本的な矛盾を抱えています。例えば、今後、株価が上がると考える時、なぜ、今の株価が安いのかの説明ができません。割安だからと、成長が見込まれるからと、将来、確実に上げるものならば、誰もが今買うはずでしょう。

また、将来は上げるはずなのだが、現状は売り手がいるために上がらないと考えるのなら、ここで買わずに、売りが出尽くし、株価が安くなってから買えばいいことです。ファンダメンタルズ分析は、そういった意味で独善的と言えるのです。

成長株や割安株投資に独善的な面があるというのは、(自分だけが優位性に気付くのでなければ)現在の株価はすでに成長性や割安性を織り込んでいて、中立のはずだからです。いや、まだまだ上がる、これから上がるというのは、自分勝手な、自分だけが他より優れているという思い込みではないかということです。

ここで注意を促しておきたいのは、ファンダメンタルズ分析とは、投資物件そのものを対象とした、株式投資では発行企業を対象とした分析です。例えば、A社とB社とを比較することで、どちらの企業がファンダメンタルズ的に優れているかが、数値ではっきりと分かります。ところが、どちらの株価が上がるのかまでは分からないのです。

そこで、ファンダメンタルズ分析の専門家であるはずのアナリストの中にも、チャートを参考する人が出てくるのです。では、最初からファンダメンタルズを飛ばして、チャートを見ればいいのかと聞かれたなら、私はそれでもいいと答えます。

また、ファンダメンタルズ分析で最も気を付けねばならないのが、リスク管理です。自分が買った割安株が値下がりすると、もっと割安になり、下げれば下げるほど、投資物件としては魅力的になります。その一方で、高く買ってしまったために、損失はどんどん大きくなります。つまり、どんなに良い投資物件でも、売買のタイミングがより重要なのです。

そこで、今回の問題を見てみると、

(1)株価チャートの見方や考え方を勉強する =テクニカル分析
(2)会社四季報の活用法を学ぶ =ファンダメンタルズ分析
(3)日経新聞をよく読む =ニュースや材料

となっているのが分かります。

(2)「会社四季報の活用法を学び、企業業績や財務諸表について理解を深めるのが大切」はファンダメンタルズ分析を意味しますので、問題点はすでに述べました。

では、(3)「日経新聞をよく読み、世界経済の動向や金融政策、企業の新製品など、さまざまなニュースにアンテナを張るのが大切」はどうでしょうか?

新聞などが扱うニュースや材料でも相場は動きます。ホットマネーを扱う投機筋は、短期勝負を心掛けていますので、ありとあらゆるものを相場を動かす材料に仕立て上げます。そして、思惑通りに相場が動くと、投機筋は少なくとも一部分は利食いのための反対売買をします。

つまり、ニュースをもとに売り買いを始めると、すでに相場は動いていて、投機筋の利食いの反対売買に利用されるケースが多くなります。

いや、まだまだ上がる、これから上がるというのは、自分勝手な、自分だけが他より優れているという思い込みで、ファンダメンタルズ分析をもとにした投資運用と似通ってきます。また、リスク管理も難しいのです。

例えば、癌の特効薬発見の朝刊報道で、すでにある程度買われている銘柄を買うとします。ところが、寄付きが高値で、一日中下げたとします。そして夕刊で、その記事が古かった、まだ研究途上であった、あるいは死亡事故が発生していた、競合他社も発見したなど、朝刊の記事の価値が下がる報道がなされたとします。あなたはどうしますか?

つまり、ニュースや材料に反応するだけの投資運用では、判断の基準を他人任せにしていることになります。「やってみたら、儲かった。よくは分からないが、大損した」などということを繰り返すだけとなるのです。

チャートは過去の値動きの忠実な記録です。過去の動きですから、未来を保証するものではありません。それでリスク管理が必要なのです。とはいえ、似たパターンは、似たパターンに繋がることが多く、そういったパターン分析は相場でも有効です。

相場は総合力ですから、いろいろなものに興味を持ち、学び、体験することが重要です。しかし、他のことはともかくこれだけは知っておけという条件なら、正解は(1)の「株価チャートの見方や考え方を勉強するのが大切」となります。

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