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投資をする上で重視すべきは一時的な景気予想よりも確度の高い情報

ギリシャ問題や上海市場の下落などの出来事に振り回されている感のある相場が続いています。しかし、『バフェットの眼(無料版)』を配信する八木翼さんは一時的な景気予想は不毛。それよりももっと確度の高い情報に目を向けよと語ります。その「もっと確度の高い情報」とはどんなものなのでしょうか。

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「確度の高い情報」に注目せよ

思うんですが、ギリシャが破たんするかどうかなんて予想はできませんし、ましてやその影響を中国が受けて、その影響を日本が受けるなんてことは、予測しがたいです。

で、さらにはギリシャが破たんすればアメリカの利益が遅くなる可能性があり、逆に株にはいいんじゃないかなんていう人もいます。

というわけで、一時的な景気の予測をするのは、不毛です。だって、誰もわかってないんですもん。

そのため、私たちは、確度の高い、ほぼ確実といえるような情報を利用して投資していくべきだと思うのです。

で、その一つが過去の企業業績からの株価推測だと思います。バフェットがやってきているように、この作業が財産を築くには近道だと思います。

さて、確度が高い情報で考えると、もう一つ使えるものがあります。それは、国の人口です。国の人口はGDPに大きく影響しますし、景気のよし悪しにも影響しないわけがありません。

では、今後の各国の人口は今後どうなっていくのでしょうか?特に重要視すべき人口は20~60歳の生産年齢人口です。この年代は、仕事もしているためGDPの拡大に大きく貢献するうえ、自分に稼ぎがあるので消費も旺盛です。

で、20年後に20歳になる人の数は、すでにこの世に生を受けていますので、ほぼ予測可能です。

【生産年齢人口の比較:15~64歳】

1990年 2000年 2010年 2025年 2050年
日本 8585万人 8636万人 8157万人 7165万人 5179万人
米国 1.68億人 1.90億人 2.12億人 2.27億人 2.47億人
ドイツ 5477万人 5585万人 5430万人 4954万人 3870万人
中国 7.55億人 8.55億人 9.24億人 9.96億人 8.70億人

では、アジア各国も見てみましょう。

シンガポール 220万人 285万人 359万人 346万人 293万人
タイ 3704万人 4271万人 4825万人 4920万人 4582万人
インドネシア 1.07億人 1.33億人 1.56億人 1.83億人 1.84億人
インド 5.02億人 6.32億人 7.80億人 9.72億人 1.09億人
フィリピン 3500万人 4563万人 4563万人 7648万人 9683万人

ふむふむ。
シンガポールなんかは、2010年からすでに生産年齢人口は減少しています。タイもピークは過ぎています。インドネシアも今後あまり増えません。

注目すべきは、インドとフィリピンでしょう。もちろん規模的にはインドですが、フィリピンはこれから生産年齢人口が倍近く増加します。間違いなく景気が良くなる国に挙げられるでしょう。もちろんインドも大事ですが。

そう考えると、アジアの中でも投資先は選んだ方がいいことがわかりますね。インド、フィリピンはいいと思います。この地域でうまく事業をやっている会社は、例え日本企業であっても伸びていくでしょう。そこら辺も今後の戦略に入れて投資していかなければいけませんね。

見てもらえるとわかりますが、フィリピンは2025年には日本の生産年齢人口を追い越しています。

十分な大きさを持つ市場がごろごろあるのがアジアです。

バフェットの眼(無料版)』2015/6/30号より抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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