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収入の2割は貯金しろ。人生の「3大費用」から考えるおすすめの運用先=川畑明美

人生の3大費用その2:教育費~私立に通うご家庭の世帯年収は?

教育費は、かけようと思えば、いくらでも費やしてしまいます。子どもの希望に応えてあげたいところですが、入学してからの格差まで考えてみましょう。

少し古い調査ですが、文部科学省がまとめた平成20年度子どもの学習費調査までは、世帯年収別の進学先の統計がありました。

例えば、私立小学校の場合。年収1,200万円以上のご家庭が40%以上を占めています。

私立の小学校では、習い事の平均が月約5万円。お友達と同じように習い事をしていたら、世帯年収が1,200万円以下のご家庭では入学してから家計が苦しくなることが予想されます。

中学校から私立の場合も考えてみましょう。以下は、私立中学に通う家庭の年収の割合です。私立小学校よりもハードルは低いですが、年収は高めです。

600万以上799万円以下:17.1%
800万以上999万円以下:19.0%
1,000万以上1,199万円以下:17.7%
1,200万円以上:32.4%

私立高校になると、年収の差はほとんど無くなります。

我が家もそうでしたが、どうしても中学は私立に行きたい場合は、この分の貯蓄額を増やさなければなりません。

公立中学と私立中学の学費は、以下の通り。

  • 公立中学3年間の平均学習費(塾や習い事含む)は、144万円
  • 私立中学3年間の平均学習費(塾や習い事含む)は、372万円

子どもが中学生になると、生活費も増えてきますので、節約は難しくなります。つまり、小学生時代から資金を貯めておく必要があります。

私立の中高一貫校でしたら、中学の2倍744万円と、大学の費用1,200万円くらいも視野に入れておきましょう。

大学の費用は、私立文系の授業料と入学料、施設設備費の合計です。

小学校の貯め時に、子ども1人につき1,000万円くらいは貯蓄しておきたいですね。我が家も学費として2,000万円貯めました!

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教育貧困にならないために』(2018年3月22日, 23日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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