1. 成功者が成功し続ける秘密とは
バフェット氏の名言は数多くありますが、今回はアメリカのビジネスニュースウェブサイト・ビジネスインサイダーより、いくつかの名言を詳しく解説していきたいと思います。
シンプルですが、どれも深い味わいのある言葉です。これらの名言は、投資哲学としてだけでなく、人生の指針としても役立つこと請け合いです。
【成功法則1:長期的な視野を持とう】
「長期」と一口に言っても、人によってどれくらいの長さを“長期”と言うのかはマチマチです。
1年を「長い」と思う人もいれば、10年を「たった10年か」と感じる人もいるでしょう。実はここが違うだけで、この言葉の意味がまったく違ってきます。
投資で大事なのは、「投資を始める時」と「終わる時」です。どれだけ高額な投資商品であろうとも、途中でどれだけ値が上がろうとも、結局のところ投資とは始めた時の金額と、商品を現金に戻した時との差額が利益になります。
ですから、投資のキモとなるのは「商品の選定」です。最初にどの商品を選んだのかによって、投資の成否はほぼ決まるといっても過言ではありません。万一、割高のものを買ってしまえば、それだけで成功確率が下がってしまいます。
もともと、バフェット氏のもっとも得意とする投資法とは「良いものを安いタイミングで見つけて購入し、ずっと保有し続ける」という手法です。大富豪の氏ですら、「割安と感じられるものを買う」のを基本としているのです。
氏の場合、長期とはイコール“永遠”のこと。つまり「一生持ち続けてもいい」と思うものを見つけて買うのが基本的な投資スタイルです。
氏にこれができるのは、バークシャー・ハサウェイがあるからでしょう。企業というのは永続が前提ですから、余剰資金がある間は、どこまでも所有していて構わないわけです。
個人はどうやって真似るのか?
それでは、個人の場合はどうでしょうか?
とどのつまり、配当等が得られるものを除いて、投資商品を持っているだけではお金になりません。たとえ価値が上がったとしても、売らない限り、自分には1円も入らないのです。
個人が投資を行う際に、重要なのがマネープランです。実のところ、先にマネープランニングを行い、「何歳までにどういう資産をどれくらい持ちたいのか?」ということを決めておかない限り、投資そのものができません。
それがあって初めて目標を掲げることが可能となります。ただ単に「お金が欲しい」とか「お金があれば安心だから」というだけでは、投資期間も投資対象も決められません。マネープランがないと、「いつから」「いつまで」の見極めができないからです。