fbpx

2万円±900円のBOXとのスタンスを継続「上に抜けたら絶好の売り場、下に抜けたら絶好の買い場」=山崎和邦

週明けは安く始まり19,000円を割るだろう。だが、これまで述べ続けたように深押しはないと見る。EPSを世界標準並みに16倍に買うと20,800円になる。それがいまPER15倍になった。アベノミクス相場のこれまでの流れでPER15倍はなかった。(山崎和邦)

今後の上げ相場か下げ相場かを判断する重大な分岐点

本メルマガでは「2万円±900円のボックス圏に嵌った」とのスタンスを継続する。それが上にも下にも少々ハズミがついて過剰反応しただけだ。

カラ売り比率は30%台が長く続いて戻り売り気分を象徴してきたが、いまは過去最高レベルの38%台~39%台だ。空売り比率が38%前後になると、おおむね日経平均は反転する

週末は、7月8日(-638円幅)以来の今年2番目の下げ幅だった。売買代金が3兆円を超え、これも7月10日以来だった。

なお、米シカゴ市場の日経平均先物は18,970円で7月8日の瞬間安値を割り込んだ。2日間で-1,063円の下げ幅で出来高も多かったのは目先のセリングクライマックスかもしれない。この下げは、7月8日の-639円と9日のザラバ瞬間下げ幅-623円を合わせた-1262円幅に次ぐ。あの日はザラバ瞬間安値から740円余を急激に戻して引けた。

シカゴ日経平均先物円建 15分足(SBI証券提供)

シカゴ日経平均先物円建 15分足(SBI証券提供)

だが、ここで必ずしも安心できないことは、当時からわずか1ヶ月半の間に世界情勢が激変していることだ。言うまでもない中国経済の予想以上の悪化が、中国自ら為した人民元の3回連続切り下げにより露呈した。現に世界主要25市場、すべてが下落している。

「波高きは天底の兆し」「出来高多きは本物の印」というが、いまの局面は、今後の上げ相場か下げ相場かを判断する重大な分岐点ということになる。

21日の米シカゴ先物の18,970円は、4月10日に2万円に乗せてから初の19,000円割れとなった。「くどい膠着相場」が4ヶ月半も続くと相場自体がハメを外したくなろう。それが7月8~9日と今回だったろう。

とはいえ、シカゴ先物で見る限りは25日線との乖離が8.3%に入ったし、騰落レシオも85%くらいになった。目先は米シカゴ先物18,970円からさらに深い底なしの下げ相場にはならない。

NYは10ヶ月ぶりの安値を付けた。下げ幅も今年最大だった。史上9番目の下げ幅である。

本メルマガで述べてきたとおり、「2倍以上になった大相場」は大天井をつけるという、当たり前の現象が中国を契機に起きただけのことだ。中国問題がなくても相場は自ら下がりたがっていた。本稿で述べてきたとおりである。

NYダウ 日足(SBI証券提供)

NYダウ 日足(SBI証券提供)

そのため日経平均は「2万円±900円」のボックスだといえども、これをいったん素通りしてしまうことはあり得る。7月9日の瞬間安値19,115円水準を固める必要が出てきた矢先に、シカゴ先物はあっさり19,000円を割り込んだ。

市場はキャッシュポジションを高める方向に傾いている。日本株全体が国際的に換金売りの対象となってもおかしくない情勢だ。

7月9日のザラバ瞬間安値を意識した底値固めがあれば、ここで2番底を形成してWボトムを為し、2万円台後半のトリプルトップとの間のボックス相場にまた入り込む、と見る

本稿では野村が24,000円、大和が23,000円と言っているときから2万900円から上はハズミの部分と言ってきた。同じく19,000円から下もハズミ部分であろう。

15,701円から200円上に、黒田バズーカ砲2が開けた大きな窓があるが、その窓埋めまではない。

既報で述べてきた「2万円±900円」のボックス相場だと言う見方は維持する。既述の通り、上にも下にもハズミで行きすぎてレンジを抜ける場合はあり得る。上に抜けたら絶好の売り場、下に抜けたら絶好の買い場と見ている。

ただし今のうちから述べておくと、レンジを下抜けたら怖くて買いたくないだろうし、上に抜けたら梢の熟柿を食べたくなって売りたくない、というケースはよくある。そう思う己に逆らって行動する、おおげさに言えば自己超越の哲学が要る局面、となろう。

それが嫌なら「休むも相場」「急ぐな相場は明日もある」を決め込むことになる。

Next: 日本株は大天井を形成?急反騰は“老年期相場”開始の号砲となる

1 2

初月無料お試し購読OK!有料メルマガ好評配信中

山崎和邦 週報『投機の流儀』

[月額1,500円(税込) 毎週日曜日(年末年始を除く)]
大学院教授(金融論、日本経済特殊講義)は世を忍ぶ仮の姿。その実態は投資歴54年の現役投資家。前半は野村證券で投資家の資金運用。後半は、自己資金で金融資産を構築。さらに、現在は現役投資家、かつ「研究者」として大学院で講義。2007年7月24日「日本株は大天井」、2009年3月14日「買い方にとっては絶好のバーゲンセールになる」と予言。日経平均株価を18000円でピークと予想し、7000円で買い戻せと、見通すことができた秘密は? その答えは、このメルマガ「投機の流儀」を読めば分かります。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらTwitterでMONEY VOICEをフォロー