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ひとり負けの「かっぱ寿司」、好調のスシロー・くら寿司とどこで差がついた?=栫井駿介

「安かろう、悪かろう」からの脱却を目指す

もちろん、かっぱ寿司も指を咥えて見ているわけではありません。

外食グループコロワイドの傘下に入ったことで食材調達がしやすくなり、サイドメニューの充実を図っています。最近では、「貝の塩白湯ラーメン」が人気なようです。

昨年からは、業界では異例の60分食べ放題も開始するなど、様々な取り組みにより再建を目指しています。「安かろう、悪かろう」のイメージを払拭するのには時間がかかりますが、一歩一歩イメージを改善するしかありません。

かっぱ寿司は「原価が低い」

各社の財務面の比較はどうでしょうか。以下に比較表を掲載します。

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かっぱ寿司は原価率が低く、販管費率が高いことがわかります。これは、ネタにかけるお金が必ずしも高くなく、一方で店舗のオペレーションが非効率になっていることを示しています。

原価率が低いということは、いまだに「安かろう、悪かろう」から脱却しきれていない可能性があります。ただし、これ以上原価率をあげると赤字になってしまうため、ギリギリのところで採算を合わせているように見えます。

オペレーションの非効率は店舗の大きさが影響している可能性があります。ある程度までなら、1店舗の規模が大きいほうが営業効率が上がります。他の3社の平均的な席数が200席なのに対し、かっぱ寿司は120席です。かっぱ寿司が隆盛を誇っていたころにはそれでも大きい方だったのでしょうが、新興勢力はさらに規模を拡大させています。

「回転寿司のファミレス化」が進んでいる

店舗面積の拡大は、サイドメニューの充実とともに「回転寿司のファミレス化」を示しています。この流れは当面続くことになるでしょう。

先行している会社の例を見る限りでは、かっぱ寿司が復活するにはコロワイドグループの力を最大限に活用し、店舗の大型化やサイドメニューの充実など「ファミレス化」を進行させる必要があるように思えます。

Next: 投資に値する? 栄枯盛衰が激しい業界で「かっぱ」はどう生き残るのか

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