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地方へ移住で最大300万円給付!地方創生はこの施策で実現するのか=三宅雪子

11月22日に「東京23区から地方に移住する人を対象に、最大300万円を給付する制度を創設する」という政府発表ありました。このニュースについて考察します。(『三宅雪子の「こわいものしらず」』三宅雪子)

※本記事は有料メルマガ『三宅雪子の「こわいものしらず」』2018年11月23日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:三宅雪子(みやけ ゆきこ)
元衆議院議員。玉川学園女子短大、共立女子大学を卒業。テレビ局勤務を経て、2009年群馬4区で民主党から立候補し、比例復活当選。現在は、執筆やネット配信、福祉や介護のアドバイザーなどをしながら政治活動を行っている。

300万をもらって、東京を出ようと思いますか?

東京から地方に移住するだけで、最大300万円を給付

11月22日のNHKニュース。

「東京圏への一極集中の是正に向けて、政府は、東京23区から地方に移住して就職する人などを対象に、最大300万円を給付する制度を創設し、来年度から実施する方針を固めました。政府は、3年前から地方創生を推進し、東京への一極集中の是正に取り組んでいますが、東京圏では、転入する人が転出する人を上回る転入超過の状態が22年にわたって続いています」

え!東京から地方に移住すればそれだけで300万円?来年度から?地方ってどこ?一見するとオイシイ話に聞こえます。しかし、オイシイ話にはたいがい裏があります。さて。

仙台市や札幌市などの政令指定都市からも東京圏への転出が増えすぎていることも問題になっていました。今回の給付は対象都市を決めたうえで、交付金や税の優遇措置を組み合わせた「支援パッケージ」を取りまとめるそうです。年末に改訂する地方創生の「総合戦略」の一環で、来年度の予算案に計上されることにしています。

地方創生は本来はお金で釣るようなものではないはずです。東京圏から地方への人の流れ。それはもっと地方の魅力などを訴えたり、またその地方を住みやすくするという正攻法で進めるべきはないかと思います。

詳細がよくわかりません。もちろん条件は定めるのでしょう。300万を一括でもらってすぐまた東京に戻る人が出てきてしまいそうですし、20年で割ったら月1万2500円です。目先の300万欲しさで地方に移住する方がどれほどいるのでしょうか?よく考えると引っ越すのにもお金はかかります。元々地方に就職する予定だった人にとってはラッキーなことですよね。

Next: 東京一極集中と地方の過疎化の実態とは?

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