自分の「損益計算書」と「貸借対照表」を整理する
あなたは年間いくらの支出で生活しているでしょうか。それを計算することからあなたの億万長者への道のりは始まります。全く貯蓄ができていないのであれば、年収と支出がほぼイコールの状態です。もちろんそのままで資産を増やすことはできません。
どの支出を減らせるかを考えてみましょう。スーパーで特売品を探すことも必要ですが、それよりもまず考えるべきは毎月決まって出ていく固定費です。
例えば、不要な生命保険に入ってはいないでしょうか。日本は社会保障が充実している国ですから、医療保険はあまり必要でない場合が少なくありません。
固定費は毎月出て行くお金だけではありません。大きな買い物である家や自動車も、月にならして考えてみる必要があります。
例えば300万円の自動車を買ったとして、それを10年乗れば1か月の固定費は単純に2万5,000円です。税金やガソリン代、駐車場代を考えると、3万円は下らないでしょう。特に都会に住んでいる人は、車の必要性について改めて考えるべきです。
ちなみに私は車は一人一台が当たり前の田舎に住んでいますが、夫婦で一台で済ませています。私は自宅を事務所としているから毎日外出する必要はなく、もし車が必要になった場合でもタクシーを使った方が支出を抑えられるからです。タクシーに週1回5,000円を使ったとしても、月4回なら2万円であり、車を買うより支出を抑えられます。このように、それぞれの状況に応じて固定費の削減を考えることが必要なのです。
自分の資産も見直して、不要なものは処分を
固定費の削減を積み上げていくと年収の四分の一を投資に回すことは決して不可能ではないはずです。収入のある人が投資で成功するには、まず支出を減らすことを考えなければなりません。
収入以外から元手が生まれる場合もあります。例えば、あちこちに分散した銀行口座を一つにまとめるだけでも、自分がどれだけの資金を持っていて、どのくらいは投資に回せそうか改めて考える機会になります。支出と同様に、資産をいくら持っているか把握することも不可欠な一歩です。
資産は銀行預金だけではありません。例えば、昔買った高価な指輪も、今はつけないとしたら売却の対象となります。今はメルカリなどのサービスを使えばどんなものでも現金化できます。古い携帯電話でも、1万円以上の金額で売れることもあります。
こうして、自分の「損益計算書」と「貸借対照表」を整理することが、投資で成功するための第一歩になるのです。