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億り人は株価暴落でほくそ笑む。いつでも買いに動ける「元手」を貯める秘策とは?=栫井駿介

年間の「投資予算」を決めて、下がった時にだけ投資する

自分の経済状況を把握したら年間の「投資予算」を決めることをおすすめします。毎年100万円の貯蓄が生まれるひとなら投資予算は100万円ですし、資産が1,000万円ある人は、それを5年に分割して200万円に設定すると良いでしょう。

予算を設定することで、生活に支障が出ない範囲で投資することができ、かつ投資のチャンスがあれば躊躇なく投資に踏み切ることができます。また、まとまった資金を分割して投資するのは、割高なタイミングで資金を使い果たしてしまうリスクを回避するためです。

予算を設定しても、いつでも投資していいというわけではありません。投資すべきタイミングは、株価が下がった時です。例えば2018年は2月や10月に大きく下がる局面が現れました。多くの人が下落を恐れて売ってしまいますが、賢明な投資家はそのような時こそしたたかに買いを入れるのです。

日経平均株価 日足(SBI証券提供)

日経平均株価 日足(SBI証券提供)

【参考】長期投資は安くなった時だけ買えばいい!ミスター・マーケットの呼びかけには無視を=栫井駿介

逆に言えばそれ以外の時は特に何もする必要はありません。どんなタイミングでも無理に投資することは、長期投資では決して賢いこととは言えないのです。上昇局面で浮かれている投資家がいたとしても、下落局面で大きく損をしているのであまり気にする必要はありません。

まとまった資金のある人は、遊んでいるお金がもったいない気がして落ち着かないかもしれません。それでも私は、まとまったお金のある人こそ、時間分散・銘柄分散で資産を守るべきだと考えます。

どうしても投資したいと言うなら、株価が下がったタイミングでの高配当株への投資をお勧めします。毎年安定した配当を得ることができますし、配当そのものが株価の下支え効果を生みます。大切なのは減配しにくい銘柄を選ぶことで、これは過去の配当推移を見れば類推することができます。

例えば、同じ高配当利回り株でも日産自動車はリーマン・ショックでは無配に転落しましたが、NTTドコモは上場以降減配がありません。配当目的ではどちらに投資すべきかは明らかでしょう

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Next: 長期投資をするにあたって一番大切なこと

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