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「富裕層に重税を」大富豪ブランソン氏、26人が全世界下位半数の富を独占する現状に異議=矢口新

ビル・ゲイツ氏も「富裕層は税率70%に引き上げ」に猛反発

米国で、「28歳女性がベテラン議員破る」と話題のアレクサンドリア・オカシオコルテス(AOC)氏は、富裕層の税率を70%に引き上げろと主張し、ビル・ゲイツ氏などの富裕層から攻撃を受けている。ゲイツ氏は慈善家として名高いが、税金を支払うのは嫌らしい。これでは、慈善事業も節税対策の一環かと勘繰られてしまう。

一方、格差拡大、中間層没落に歯止めをかけ、経済をまともな形に戻すには、富裕層の税率を引き上げるしかないのだ。これまでの税制が「富を富裕層に集中」させたのだから、そして、それが世界経済を減速させ、治安を含めて世界を不安定にしているのだから、元の形に戻す必要があるのだ。

消費税率引き上げのように、富を富裕層に集中させ、経済を減速させ、財政を悪化させるような、税制の方向を逆転させることは急務なのだ。

そして、それは富裕層自身の為でもある。

米国で断捨離ブーム?整理整頓アドバイザー「こんまり」が話題に

断捨離が提唱されて久しい。

最近では、米国のメディアで「こんまり」現象が毎日のように取り上げられている。こんまりこと近藤麻理恵(こんどう まりえ)さんは、日本出身の整理整頓アドバイザーである。『片づけコンサルタント』を自称し、2010年末に出版した著書はミリオンセラーとなった」とある。その主張の根幹は、自分が魅力を感じない「毎日、ときめかない」ものは、捨てろということらしい。

分からないでもない。モノを持つことは、喜びだけでなく、負担も強いる。1度は愛情を持って接したモノが、邪魔物になり、身近に打ち捨てられている状態を続けることは、心のどこかに負担を与える。

とはいえ、我々の負担など大したものではない。富裕層が我々の肩代わりをしてくれているからだ。

富裕層であることにデメリットもある?

富裕層になることにより、強迫観念的に、さらに富やモノが欲しくなる一方で、持つことの負担と、失くすことの恐怖を感じ始める。

他人の好意や助言も、「金目当て」ではないかと、自分の価値観でしかものが見えなくなる。

自分は勝者なので、その価値観は絶対なのだ。富の増加と、人を信じる力とが反比例するのだ。

そして、1人で安心して出歩くというような、当たり前の自由が失われてしまう。護衛がいないと恐いのだ。

私は優勝劣敗、弱肉強食を頭から否定しているのではない。危険な荒野のような所で、強い者が武装して護衛に囲まれ、素手の幼児と戦うような現状が、まともな資本主義とは思えないのだ。

強いのなら、高税で裸同然にしても、戦えるのではないのか?

Next: ブランソン氏の「富裕層への増税は当然」に賛同する富豪・政治家が必要

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