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仕手筋「K氏」と村上世彰~なぜ今、“大物相場師”に捜査のメスが?

「兜町の風雲児」の異名をとった加藤暠氏(K氏)の逮捕に続き、旧村上ファンド元代表、村上世彰氏の関係先にも強制調査が入るなど、かつて一世を風靡した“大物相場師”への風当たりが強くなってきました。

日本インタビュ新聞社が配信するメルマガ『日刊株式投資情報新聞』は、この背景には「証券大衆化」の国策があるのではないかと指摘します。

“大物相場師”に捜査のメス、「証券大衆化」の国策背景か

兜町の風雲児に続き、旧村上ファンド元代表まで

大物仕手筋「K氏」の逮捕に続いて、旧村上ファンド元代表、村上世彰氏への強制捜査が相次いで報道されている。

言うまでもなく株投資には、「配当金受領」「売買差益狙い」「会社経営への参加」という3大要素がある。

仮に、株式を保有し当該企業へ脅しなどの行為を行えば刑事事件で恐喝罪にあたるが、今回の2つの事案は、売買差益に関し相場操縦を禁止した「金融商品取引法」の範疇ということである。

今回の件では、どちらかといえば大物仕手筋は「買い」中心、元代表は「売り」(株券を借りて売る空売り)中心と言えるが、両者とも株価と出来高を意図的に操作して売買差益による利益を得た、という容疑である。

なぜ今のタイミング?「貯蓄から投資へ」を後押しか

なぜ、今のタイミングでの逮捕・捜査なのかという声も聞かれるが、NISA導入、日本郵政グループの上場など、「貯蓄・不動産から証券投資へ」という証券大衆化が国策として進められていることと無関係ではなさそうだ。

証券市場は昭和24年の取引所再開、昭和44年の時価発行公募増資を経て、コーポレートガバナンスコードのもと投資家に目を向ける経営の流れにある。とくに、個人投資家層の拡大が急務となっている。

一時は仕手系株がモテハヤされた時代もあったことは事実だが、基本は経済の発展と共に株価が形成され、国民の資産形成に貢献することが証券市場の使命である。

「株は怖いもの」イメージ払拭へ

故・邸永漢氏(編注:お金儲けの神様と呼ばれた実業家・作家。2012年逝去)は常々、「歳をとったら身体がきつくなるのだからお金に働かせなさい」と言われ続けていた。

若い人には先行き老後のためにも、株式投資に真剣に取り組んでもらいたいもである。

しかし、社会ではいまだ株は怖いものというイメージが強い。とくに、仕手系銘柄の動いた後はひどい状態だったこともその一因だけに、今回報道された事件は、株式投資初心者が安心して投資できる環境整備に向けて進んでいるものとみられる。

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日刊株式投資情報新聞』2015年11月27日号より一部抜粋、再構成
※太字はMONEY VOICE編集部による

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