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日経平均株価が2万2,000円を突破、2019年後半の株価はアルゴリズム売買でどう動く?=伊藤智洋

アルゴリズム取引が約定の大半を占めている

少し古い資料ですみませんが、2016年5月に金融庁総務部企画局が作成した資料の中に、アルゴリズム取引の市場全体の割合が紹介されています。
※参考:(取引の高速化)-金融庁商務企画局(2016年5月13日公開)

図 高速取引のイメージ

図 高速取引のイメージ

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図 コロケーションエリアからの約定の割合

図 コロケーションエリアからの約定の割合

アルゴリズム取引とは、「あらかじめ定めた条件にしたがって、コンピュータープログラムが自動で売買のタイミングを決めて注文を繰り返す取引」のことです。

取引所では、取引所のシステムセンター内に証券会社や投資者などのサーバを設置することで、より早い注文処理を実現するサービスを行っています。このサービスは、コロケーションサービスと呼ばれています。

市場全体の中でのアルゴリズム取引の取引量は、コロケーションサービスを通じた取引が市場全体の取引に対してどの程度の割合になっているかで推測することができます。今更のグラフになりますが、上図を見ると、2016年の時点で、注文数ベースで75%、約定件数ベースで44%を占めています。

アルゴリズム取引では、「一定量の注文を小分けにして、一定時間内で分散して取引をこなす」、「統計データなど、特定の材料に反応して注文を仕掛ける」などが、超高速で実行されています。

Next: 4月12日のNYダウ急上昇はどんな背景があったのか?

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