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ほかのFAANG株とは違う?フェイスブックがサブスクリプションに舵を切らない理由とは=八木翼

「いまさらかよ!」と思われるかもしれませんが、最近新たにFacebookが気になっています。そこで今回は、収益構造やその周辺にまつわるデータなどを確認してみましょう。(『バフェットの眼(有料版)』八木翼)

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それでもFacebookが強い理由

何が「新しい」のか?

Facebookという会社は定額サービスモデルでもなく、広告のみに頼っている会社でして、景気の波の影響は避けられない企業だとは思っています。

FAANG株と言われる米国ネット株があるわけですが、Amazon、Apple、Netflix、Googlと超好業績企業が集まる中で、唯一サブスクリプションモデルに舵を切らず、広告モデルだけでやっていけている企業です。

これは見方によってはお金を生み出しにくいので、あまりよろしくないと考える人もいるかもしれませんが、個人的には「サブスクリプションモデル」へ舵を切らなくてもやっていける企業という意味で注目しています。要は、みんなが使いまくっているんです。

Facebookの持っている主なアプリは
「Facebook」
「Instagram」
「WhatsApp」
「Messenger」
「oculus」
等になります。

FacebookのIRを見ていますが、一応、各アプリでアクティブユーザーの数は出ていません。

何かで調べればわかるのかもしれませんが、Facebookが公表しているのは、約27億人が月一度は使っているという状況です。この世界の人口は2015年で73億人ということになっていますので、世界人口の1/3が使っています。

ちなみに中国では使えませんので、世界最大の国で使えないことになっていますね。

ちなみに国別のDaily Active Usersを見てみますと、
米国・カナダ: 1.86億人 14.0%
ヨーロッパ : 2.82億人 21.3%
アジア太平洋: 5.77億人 43.6%
その他   : 2.78億人 21.0%
合計    :13.23億人
というわけで、アジア太平洋がトップですね。

米国カナダもそこそこ多いわけですが、今後はアジアの成長と共にFacebookは大きく成長していく可能性が高いでしょうね。売上の構成はどうなっているかというと、これはやはりほぼほぼAdvertisingつまり広告です。

Next: Facebookの広告収入は、どうしたら増えるのか?

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