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本当に事故なのか?ノートルダム大聖堂の火災とスリランカのテロを繋ぐもの=高島康司

犯人はだれなのか?イスラムの過激主義者

これを見ると、「ノートルダム大聖堂」の大火災も含め、カトリック教会の破壊の原因が事故であると考えるには困難がある。明らかに明白な意図をもつ集団による攻撃であると見た方が理屈に合う。

では、どのような集団が攻撃しているのだろうか?

いまローマカトリックは、長い間隠蔽されてきた神父による児童性愛の問題で騒然となっている。高位の聖職者が告発されたものの、ローマ法王のフランシスコ1世からは納得の行く謝罪や説明がなかったとして、フランシスコ1世の辞任を要求する声まで出てきている。すでにローマカトリックは、児童性愛(ペドフィリア)の巣窟として、憎しみの対象になりつつある。

そうした状況なので、宗教を否定する過激なフェミニスト、アナーキスト、そして極左の集団が教会の破壊を実行している可能性はある。実際にそうしたケースも多いだろう。

だが、もしそうなら、当局が真犯人の発表に極端に慎重になることもないだろう。フェミニスト、アナーキスト、そして極左が犯人として逮捕されたとしても、支持者が少ないことから、社会を分断する報復テロの嵐のようなことにはならないだろう。ということでは、当局も犯人の発表にはさほど神経質にはならなかったはずだ。

しかしもし、これらの一連の事件の背後にいるのが、2015年以降、イスラム系難民に混ざってヨーロッパに入ったイスラム過激主義者だとしたらどうだろうか?

彼らがヨーロッパの伝統文化の中核にあるカトリック教会を冒涜し、破壊するのである。極右や白人至上主義者のような周辺的な集団だけではなく、フランス社会全体で反イスラムの機運が高まり、暴力的な報復の連鎖は止まらなくなるであろう。まさに社会が分断される状況だ。これには当局も神経質にならざるを得ないはずだ。

ブレントン・タラントの銃撃事件

では、これからこのような動きはどの方向に向かうのだろうか?フランスやドイツ当局の抑制の効いた対応が功を奏し、過激な宗教間の暴力による報復の連鎖はギリギリのところで回避されるのだろうか?それとも、もっと抑制の効かない、思っても見ないような展開になるのだろうか?

実は、今後の動きを見るためには、3月15日のニュージーランド、クライストチャーチで起こったイスラム教のモスク襲撃事件を見なければならない。50人が死亡し、数十人が負傷した事件である。銃乱射事件としては、ニュージーランドでは史上最悪のものになった。

事件を起こしたのは、オーストラリア人でニュージーランド在住の白人至上主義者、タラント・ブレントンであった。彼はさほど過激な思想の持ち主ではなかったものの、2017年4月から5月にかけてフランス、スペイン、ポルトガルなどの国々を旅行したことをきっかけとして、イスラム教徒の殺害を決意するようになった。そして、特にブレントンにテロを決意させたのは、フランスの現状であった。以前も当メルマガで取り上げたが、再度掲載する。ブレントンの犯行声明からの抜粋である。

私は何年も前から、フランスが有色人種によって侵略されていることを読んだり、聞いたりしてきたが、これらのうわさや話は政治的な意図で作られた誇張にしかすぎないと思っていた。

しかし、私がフランスに到着してみると、これは事実であるばかりではなく、控えめな表現にすぎないことが分かった。フランスのあらゆる町に侵略者(イスラム系移民)がいたのである。

私がどこを旅行しても、またどんな田舎の町を訪れても侵略者はいた。フランス人は少数派になっており、通りで見かける彼らの多くは、一人で子供もなく高齢だった。一方移民は、若く、エネルギーにみちあふれ、大きな家族で子供はたくさんいた。

以上である。

【関連】モスク銃撃犯はサイコパスじゃない。犯行声明を和訳してわかった模倣犯続出の危険性=高島康司

ブレントンがフランスにいた2017年には、カトリック教会の焼き打ちや襲撃事件はすでに数多く発生していた。タラントは、ヨーロッパに起源を持つ白人種のキリスト教文化と、それに基づく伝統的な社会こそ、イスラムの侵入から守らなければならないものだと信じていた。

もちろんブレントンが、カトリック教会の襲撃が相次いでいた事実をしっていたのかどうかは分からない。しかし、キリスト教文化の擁護を強く信じるブレントンであればこれを知っており、敏感に反応していてもおかしくないだろう。ましてや、現地のフランスにいたのだから。

Next: 歪んだ思想が起こした銃乱射事件、スリランカのテロは報復なのか?

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