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原油価格が5年で150ドルまで急騰するかもしれない理由~あえて常識を疑え=武田甲州

いまのところ原油価格は当分下がったままとの予想が大半を占めていますが、価格低迷が長ければ長いほど、大きな矛盾、ひずみがたまっていきます。矛盾が大きくなればなるほど、相場の急騰度合いも大きくなるはずです。(『武田甲州の「バフェット流」株式長期投資で悠々自適』)

「原油価格は当分低迷する」市場コンセンサスは本当か?

原油価格急騰のお膳立ては整いつつある

原油価格は2000年代初めの20ドル前後から、BRICsなど新興国台頭などを背景に148ドルまで急騰し、その後は下落して現在は30ドル弱です。

この2年の価格急落(115ドル→26ドル)は、原油価格上昇を背景にそれまで開発されなかった高コスト油田の新規開発(シェールや深海底など)が進み需給が緩和された結果といえます。

WTI原油先物 週足(SBI証券提供)

WTI原油先物 週足(SBI証券提供)

これを逆に考えればどうなるか、ですが、現在は油田の新規開発プロジェクトはほとんどストップもしくは廃棄状態、その影響で関連産業には非常に大きなダメージを与えています。開発再開はすぐにはない見込みです。

もちろん既存の油田でも投資額が大幅削減されています。延期や圧縮された金額は44兆円といわれます。その結果、投資がないので、原油増産はすぐにはできません

つまり、原油の需給がいったんタイトになると、価格が大幅上昇しやすい環境がいますでに出来上がりつつあるのです。

米国シェールは10年ほど前から急速に開発されてきましたが、2020年を過ぎると産出量は頭打ちといわれています。

しかも地下水汚染問題や地震頻発という重大な副作用問題もあります。2016年の原油需要は世界全体で2015年比日量120万バレル増と予想されていますが、今後もこのペースで増えていけばイランが100万バレル増産しても2017~18年には需給が均衡する可能性があります。

そうなると、そのころから原油価格が急騰していくことも予想されます。

いまのところ、原油価格は当分下がったままという予想が大半を占めていますが、価格低迷が長ければ長いほど、大きな矛盾(ひずみといいかえてもいいでしょう)がたまっていくのは事実だと思いますし、矛盾が大きくなればなるほど、相場の急騰度合いも大きくなるはずです。

資源関連株に投資妙味

そういう見通しをもって投資家の視点としてみた場合、現在株価が安くなっている資源株、あるいは資源関連としての建機株、さらに資源国通貨、そして資源国の株式などに注目しておきたいところです。

またそれらに投資するファンドは総じて高値から大幅に下落していますので、5年程度のスパンで考えるなら、良いパフォーマンスを得られる可能性が高いと思われます。

なお、2016年中に少しでも原油需給に変化があるような要素(OPEC減産などの話)が出てくれば年内に60~80ドルあるいは100ドルまで上昇しても全く不思議ではありません。

理由は、原油価格がヘッジファンド主導の先物市場で決められており、矛盾を何倍も増幅した価格形成がなされているからです。

1月21~22日の原油相場は反転上昇して32ドル台に急反発していますが、きっかけさえあればたった2日で2割以上上がるというのが先物主導の怖さでもあります。

【関連】なぜ利上げでドル安円高になるのか?安倍政権への2つの注文=三橋貴明

武田甲州の「バフェット流」株式長期投資で悠々自適』(2016年1月25日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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