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ファーウェイ、欧州を植民地化?伊に3300億円投資する狙いと日本孤立の危険性=原彰宏

ファーウェイが選ばれる理由

ファーウェイが選ばれる理由は、基地局数シェア世界1位だけではありません。

ファーウェイには5G基地設営において「極単(超シンプル)」という手法があります。

「帽子をかぶせるだけで5Gは作れる」と表現していますが、いまある4G基地局をそのまま使う技術があるようです。

「ファーウェイ・マジック」と呼ばれるそうですが、5G基地局を設置するには、今まではトラック1台分の材料がないと造れないものを、ファーウェイは、リュックサック1つ分に集約できるようにしました。それゆえとても軽くひとりでも設置可能で、まさに道路が狭く坂が多いイタリアではもってこいの技術です。

・軽い(20kg)
・ひとりでも設置可能
・4G基地局にそのまま設置可能

まさに基地局の省エネ化をすすめた「ファーウェイ・マジック」は、ファーウェイによれば「他社の追随はムリ」と断じています。

圧倒的優位性ということなのでしょうね。

中国におけるイタリア投資の意味

中国の狙いは「G7の取り込み」であるといわれ、G7の一角を崩すのが「イタリア投資」であるとしているようです。

とにかく一帯一路構想にG7を取り込みたいのです。

「陸のシルクロード」の先はロンドンだったのですが、英国EU離脱騒動により、まずは「海のシルクロード」の先であるイタリアに照準を合わせてきました。

イタリアやギリシャは「海のシルクロード」の上陸先で、一帯一路構想の要衝となっています。

「政治的・経済的に混乱中で狙いやすい…」

それが中国がG7切り崩しのためにイタリアに照準を合わせた要因の1つで、国民性も、中国とイタリアは似ているそうです。歴史的に見ても漢帝国とローマ帝国にはつながりがありますからね。

ただイタリア側も、もろ手を挙げて中国を歓迎しているようではなく、中国による植民地化を気にしているようでもあります。

マイク・ペンス米副大統領が昨年、保守系シンクタンクでの講演で、中国の「借金外交」を非難していました。お金を貸して港や設備を取り上げるというやり方を痛烈に避難していました。

Next: 欧州・中国 vs 米国・日本の構図が完成?中国の欧州植民地化疑惑は…

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