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東京五輪のために我慢しろ?2分に1回、都心上空で騒音を出す羽田「新ルート」=原彰宏

住民への説明が不十分

国交省が東京23区と都下5市と連絡会を設けたのが7月30日のことです。その後、8月7日に国交省と関係自治体の協議会が開かれ、8日に新ルート運用決定を発表しています。

十分な住民への説明がなされているとは到底思えません。

石井国交大臣は、来年3月29日夏ダイヤからの新飛行経路の運用開始及び国際線の増便を行うと発表したことを受け、羽田問題解決プロジェクトという住民団体が「納得できない」と決定を受け入れない姿勢を示しています。

落下物が出やすい着陸態勢に入るのが都心上空になることもあり、住民からは、騒音や落下物を懸念する反対の声が上がっています

渋谷・品川区議会が、新ルートの見直しを求める決議を可決しています。

今後は、これから12月にかけて飛行検査を行い、来年3月までに乗客を乗せて試験飛行を行い、2020年3月29日に新ルートの運用が開始されます。

事故増加?羽田は「世界一着陸が難しい空港」になる

横田基地上空を中心に1都9県にまたがる空域は米国に管制権がありますが(日本の空なのに日本のものではない空域)、今年1月に双方話し合いのもと、米軍は旅客機の通過時間帯を午後の短い時間に限ることなどを条件に、日本側の管制を容認することになりました。

羽田空港発着便増加にともない、デルタ航空は成田便をなくして、すべて羽田便に統一するそうです。

降下角度を3.0度から3.5度に上げることで、ある専門家は「羽田は世界で最も着陸が難しい空港になる」とし、さらに尻もち事故などが多発しかねないと危惧しています。

Next: マンション価格に大きな変化。さらに羽田新ルートの影響は皇族にも?

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