騒音問題
このルートの着陸機は1時間あたり最大44便で、「騒々しい街頭」と同程度の70〜80デシベル(dB)の騒音が出るとの試算を国交省が明らかにしています。
国交省は騒音対策として降下角度を通常の3度から3.5度に引上げるとしています。騒音低減効果は1デシベル(dB)程度とされています。
ほとんど低減効果はないという感じですね。2デシベル(dB)以上でないと低減は体感できないそうです。
降下角度が急になると、パイロットの視野も変わり負担が大きくなるという指摘もあります。
騒音に関するデータですが、
深夜の住宅街:30〜40dB
静かな事務所内:50dB
通常の話し声:50〜70dB
街路沿いの住宅街:65〜75dB
幹線道路際や掃除機、騒々しいといわれる街頭:70〜80dB
パチンコ店:90dB
電車のガード下:100dB
だそうです。
渋谷では目覚まし時計が鳴っている感じ
飛行機の音は60〜80dBで、新ルートの高度から考えると、渋谷や恵比寿あたりではこのレベルに達するそうで、大井町では間違いなく飛行機の音が「騒音」になっていることでしょう。
東京都の環境基準によると、都心部の昼間(6時〜22時)の規制値は60dB以下だそうです。
新宿では電話が鳴り続いている感じ、渋谷では目覚まし時計が鳴っている感じ、大井町では地下鉄車内で暮らしている感じだそうですよ。
大井町では防音窓が必要でしょうし、タワーマンション高層階は大変でしょうね。高層階ほど販売価格は高くなるのにねぇ〜。
すべては東京五輪のため?
東京湾の上空を通って着陸するルートしかない羽田で、都心上空を通る新たなルート案を国土交通省が公表したのは2014年のことです。
東京五輪にどうしても増便したいという政府の思惑から、この時期に決定しないと間に合わないという、すべて東京五輪のために急いでいるのです。
東京五輪のためなら何でも許されるのか…。